ノマドの話

ベッキー道


ちと古い話題ですが突然、言いたくなったので。
ノマドライフスタイルを煽ることが罪深い行いかどうかについて。
 
ノマドライフスタイルのどこがいいのか真面目にわからない。スタバとか出先で仕事するとかそういうのは、〆切に終われてやむを得ずやっていることという印象。できるならば落ち着いた机とイスと参考図書のあるところで仕事したいと切に思う。ので、「出社しなくていい」みたいなのは、あまり恩恵がよくわからない。
 
自分で自分の仕事を決めるというのは、組織と自分の有用性の大小の問題だと思う。組織にとって自分の有用性が大きければ、ある程度の融通は利くのでは。もちろん、営業とか窓口とかライン保守とか、身体が特定の現場に拘束される職種の人は別。知的肉体労働系の業務に限る話ではある。
なのでえらくなれば and/or 有用性を社内外に確立できれば、自分の仕事を自分でマネジメントすることが当然できる。
  
まあ、自分は小さい組織でしか仕事をしたことがないので、こういう考え方は小組織ならではのものなのかも。大企業に勤める人の鬱屈はよくわからない。ノマドライフスタイル煽りがはまる人は結局、大企業の人なんじゃないかなあ、という気もする。
  
さて小組織で自分の有用性をある程度確立できたら、チームで仕事することのありがたさは大変に際立ってくる、というのが自分の感触。プロジェクトチームには役割分担はあるが、役割間での上下というのは実はないのです。電話を取ってくれる人がいるから、企画作業に没頭できるというように。電話を取って御用聞きをするのは、企画立案という作業に比べると華はないかもしれない。しかし電話応対ほどスキルの上下が明確な仕事はない。コピーも同様で、気の利いたコピーの取り方というのは確実にあるよねえ。
 
得意スキルの違うメンバーがそれぞれをリスペクトしてお互い必要だよねと思いながらやる仕事ほど、気持ちのいいことはない。新人のうちは当然、代替可能性の高い作業が割り振られるが、その持ち場で有用性を発揮すれば自由度は高まるしリスペクトは得られると思うんだけどなあ。