安吾原理主義

坂口安吾堕落論の中に「不良少年とキリスト」という文章があって、太宰自殺を受けた安吾の太宰論なのだが結構いろんなことをうまく評しているのでなにかと自分の脳裏にはすぐ想起されるのだが、皿洗いしててふと、安吾が言うところの太宰がだめで芥川がまだましでドストエフスキーとなるとそりゃもうという対比は、佐藤友哉滝本竜彦より心配でこの二者と似たようなフィールドなのに西尾維新とか乙一とかが全く大丈夫そうに見えるのとよく似てるなと思った。評論家とか編集者がなんかいっても西尾などはうまくやりすごしそうだが、佐藤はなんか真に受けたりしそう。西尾とか乙ってM.C度が高そう。かといって佐藤が太宰かというとまたそれはあれなんだが。太宰嫌いだけど文学史的業績はすごいし佐藤好きだけどメフィスト的業績はすごくないらしいし。ところでファウスト1号によれば佐藤と滝本は自分の名前を検索して読むらしいがほんとなんかね。