追憶再び

15年ほど前は、りぼんとかなかよしとか少女コミックとかジャンプとかヤンジャンとかビッグコミックとかビッグコミックオリジナルとか、家族全員がそれぞれ好きで定期購入している漫画雑誌というのがあったので、量だけはいろいろ読んでいましたが、しかしこれらの雑誌はどれもおおむねメインストリームだったと思います。やおい風味を湛えたものに出会ったのは、やっぱり花ゆめでしょうねえ。河惣益巳、本橋馨子、那州雪絵、そしてパタリロ。どうもこの辺で、世の中にはやおいというものがあるのだと薄々気づいたような気がします。その後、高河ゆんCLAMPにつづきます。なんというかメインストリームの少女漫画から毛色の変わったものに手を出そうとすると、そこにやおい風味が待っていた、という印象があります。すすんで興味があったわけではないけれど、熱心な漫画読みをやっているとやおいとか同人誌の存在を感じずにはいられないというか、そういう関係性でした。
実際に同人誌にふれたのは、トルーパー中心です。つうかトルーパーは濃かった。歴史の古い先達はトルーパーは残り火だとか、C翼や星矢はもっとすごかったとか言ってましたが、自分にとってはトルーパーがフル体験初同人だったので印象は強いです。NG FIVEとかいってたし。しかも一話もオリジナルを見たことがなかったという奇形体験だったので、余計に大変でした。日向朝衣さんや池田ゆきさんが人気でした。ひえーなつかしい。トルーパーが下火になると共に自分の同人興味も薄れ、スラムダンクとかはあんまりぴんとこなかったなあ。シュラトとかワタルとかはトルーパー衰退期とかぶってたので、同じ区切り内にあるようにおもいます。身の回りの人々はるろ剣くらいまで停滞していたように感じましたが、世間はどうでしょうか。先達の人はその後ジャニーズ方面へいったらしいです。他にはドラえもんやおいをギャグ本として見た覚えがあります。ああそうだ、司馬遼太郎の幕末もので萌え萌えいってる人もいました。そのころ萌えっていう表現はなかったけれども。新撰組ではなくて長州でした。高杉晋作萌え。なんじゃそら。
高河ゆんアーシアンぐらいで出会ったので、最初からプロの漫画家というかんじ。同人上がりといえば尾崎南ですが、彼女については先達の人が怒ってたのを覚えています。同人で掻いたネタを商業に流用している、とかいって。その後、トルーパー同人の人たちを商業誌で見るようになって感銘を受けることになります。はるえるぽんさんとか、鳳巳乱さんとか。
遊び仲間がトルーパー同人に飽きだした頃から、炎のミラージュとかタクミくんシリーズとかのあからさま小説が急にはやります。闇戦国。先達の人たちはなんかめちゃくちゃセンサーが敏感で、突然どっからかこういうネタを仕入れてきて、ある日貸してくれるんですね。どこに網を張ってたんでしょうかねえ。
なんか時系列がぐちゃぐちゃのような気がしますが、とりあえずこんなところです。なつかしいなあ。