突然に

なんかリファラがいきなり爆発しているのでなにごとかと思ったら、例の「かまやつ女」ネタをid:solarさんに取り上げてもらっているではないか。すごいなー、あっちゅーまにアクセス数があなた、それはもう、いやはや。なんてことはもちろん閑話で、「かまやつ女」そのものにはトテモ大変スゴク不快を感じていたので、広く紹介され論議にのぼることを好ましく思う。
ラベリング=差異発見ビジネスに対して、ラベルされる個人として一番不快なことは、単に誤ったラベルを貼られることではなく、誤ったラベルを貼られているにもかかわらずラベルのしょーもなさの為に“誤貼”が見過ごされることだと思う。しかもそんな(誤ってる+届いてない)の二重苦ラベルが、一部の閉じた系でのみもっともらしく流通したりすると、なんだかもう目も当てられない。うまくわけたつもり、うまく把握したつもり。それだけ。したがって批判的であろうと肯定的であろうと、世界のどこかで誰かが貼ったラベルのことが、人々の口の端にのぼり目に触れることは、世界の届かなさ・伝わらなさ解消のためにいくらか役に立つだろう。このどうしようもなく入り組んでねじくれた世の中を、ささやかながらすっきりさせてくれるかもしれない。
個人的なことをいえば、「かまやつ女」は、できればきっちりこの世から葬り去りたいラベルだ。このラベルはまったく何も届かせなければ何も伝えていない。エントロピーを増やしているだけに思える。やれやれ。そう思っているから、solarさんが批判的に紹介されるのには我が意を得た思いがするけれど、でもまあ逆に、「なにいってんのー?あたってるじゃーん」なんて声があってもそれはそれでいい。ただこの世の中に、このわけのわからんラベルが存在することを多くの人に知ってほしい。知らぬ間にラベルされて、スモールサークルでのみそれらしく語られるのはもういいや。