オレンジレンジと芸能と外部と

http://d.hatena.ne.jp/strange/20050119#p2
http://d.hatena.ne.jp/strange/20050120#p1
最近話題のオレンジレンジ考。おもしろい。トラバってる先もおもしろい。
たとえばyahooミュージックとかみると、オレンジレンジはびっくりするくらい叩かれていて、本当に驚く。パクリとかパクリのくせに売れやがってというのはなにもレンジが始めてではないだろうに、このものすごい叩かれ度はなんなんだろうと思う。なんかレンジの人たちは、一部の音楽好きを「イィーッ!」とさせるイライラ誘発フェロモンがあるのだと思うけど、それがなに由来なのかわかんないなー。自分はあんまりイィーッとはしないけど、それは大して音楽好きじゃないからだろうな。
それでstrangeさんの外部話で思い出したんだけど、沖縄人の知人に聞いた話ではオレンジレンジメンバーの誰かのお父さんも、高校生くらいの時にわりと頑張ってバンド活動やってたらしい。中部地方の出身で親も昔バンドやってて、ってそりゃ「芸能」な環境だなあと。自分は非沖縄人で、仕事の関係でこれまでに数回沖縄を訪れ沖縄人と知り合う機会があったというだけなので、詳しく解説できるわけではないが、沖縄本島のなかでも中部地方は特に芸能への親和性が高いっぽい。コザは、もともと民謡などがさかんな芸能の都だったことにくわえて、基地周辺ならではのカルチャーが上積みされていることから確かに独特の雰囲気がある。オキナワンロックっていうのはコザ生まれと解するのが一般的らしいし、実際ベトナム戦争の時は、コザのライブハウスではドル札が飛び交い、バンドマンは麻袋につめて持って帰ったらしい。ゲート通りのライブハウスに連れて行ってもらったことがあるが、ほんとに刹那的な芸能の場っぽくて面白かった。オキナワンロックについては以下など。
http://www.culture-archive.city.naha.okinawa.jp/html/b_contents/50015000.html
http://www.wonder-okinawa.jp/018/ep3.html
http://www.koza.ne.jp/enterteinment/index_rock.html
それでオキナワンロックといえば「紫」というバンドのことがよくあげられるけど、紫の元ボーカルが住居侵入で逮捕されたのは去年の暮れのことだが、なにかあまりにもあまりなことに思える。2度目の逮捕だし。
http://news.goo.ne.jp/news/fuji/geino/20041210/20041210-f-32.html
というわけでコザで活動してたというオレンジレンジさんは、オキナワでもさらに「芸能」で「外部」な感じなんじゃないかと思った。オレンジレンジを現代のバンドと思わないで、1960年代にあったような、「基地に出入りして鍛えられた」みたいなストーリーを背景に持つGSグループとかみたいなもんだと思えばしっくりくるんじゃないだろうか。しかし最近の本土音楽シーンでは「基地周辺の街で育った」というストーリーを持つバンドは少ないように思うけど、よく考えれば押尾学先生がいらっしゃったか。