2ちゃんで何かを糾弾する人たちは

なんかものすごく既存の価値観を下敷きにしているね。コンサバティブ。コンサバ強化装置としての2ちゃん言論。と、ニュース系の板を見ていて思った。
つくづく、良識ってすごい。匿名掲示板とはいいたいことを言える場所であるはずなのに、良識ベースの叩きが横行するっていうのはどういうことなんだろう。たとえばそれぞれの書き手が、別にちっとも信じていないけど、何かを叩くときにラクだから、叩くための自分の立場形成として良識を利用しているなら、下種だなと思うけど理解はできる。でもそうじゃなくて、本当にこの人たちは儒教チックな“きちんと”感(婚前交渉はいけない、とか、人はみな勤勉にはたらかなければいけない、とか)を自分のベースにおいてるのかもしれないと思って読み始めると、空恐ろしくなってくる。
ちょっとちがうけれども皇室関係のスレッドには、“皇室を解体する立場ではなくて望ましい皇室のあり方を求める”ということをスレッド是にしているところもあって、それは既婚女性板のアンチ皇室スレッドなんだけれど、こういうのってすげーなーと思う。だってもう21世紀ですよ?“望ましい”って何を望むの?天皇に慰問されて癒される人って言うのは、戦前の教育を受け価値観を身につけた人だけかと思ってた。しかし、戦後教育下で育った人でも、天皇にがんばったねーとか言われてうれしい人もいるんだね。何の権力もないのになあ。
いろんな人がいるものだと思っているので、良識大好きな人がいることは別にかまわない。けれど、匿名板でなんでも語り合えます、という場所が上記のような言論の場になるというのはやはり驚き。自分は普段、良識に抑圧されて息苦しいと思うことが多いので、良識組の人までこっちこなくていいじゃん!という気がするのだが。そういうのは表で堂々と言えばいいのに。古き良き良識大好きの人も息苦しいなら、いったいのびのび暮らしてるのは誰なんだろう