泣ける話

昔、「泣ける2ちゃんねる」というサイトがあった。ってたぶん今もあるんだろう*1。自分の中ではなつかしのCNPサイトというイメージのため、CNPヘッドラインがなくなってからは見てないが、初めて見たときにはスレの杜が2chスレッドピックアップサイトの本流と思っていたの頃であったため、なんとまあ画期的なサイトだなあと感心したのを憶えている。
画期的だと思ったし、なるほどとは思ったんだけど、個人的に「泣ける」というのがどうも好きじゃないので、当時もあんまりチェックしていなかった。そんなことを唐突に思いだしのは、以下からの連想であります。
http://moustacheetgrandssein.g.hatena.ne.jp/wetfootdog/20070109/p5
体からなにかを出すのが気持ちいいので男子のセックスは快楽だが女子のセックスはあんまし快楽じゃないとかなんとかよく聞くが、いやよくは聞かないかもしれないが、そんなケーシー高峰的言説は、真実はわからんが、なんとなく納得行く決めつけではある。泣くのはだから、万人に共通の気持ちよさなんだろう。
しかし、泣ける話なんてきもいだけなのに(偏見)、なんでみんな好きなのかな。そもそも「泣ける」と銘打ってある情報をなんでみんな取り込むんだろう。「なんでもいいから泣きたい」って思うときがあるのか。その心性がよくわからないんだよね。「なんでもいいから笑いたい」という時はあるけど、「なんでもいいから泣きたい」という時はないなあ。あと「お涙頂戴」という表現があるように、泣きものはフィクションとして安いように思う。って、ネットの泣ける話はフィクションとはいわないのだろうけれども。「泣ける!」が全然気持ちよく思えなくてむしろ薄ら寒く思える自分は、上述の俗説にのっかるならば、涙が排出できないいきものなのかもしれない。今まで、泣いて涙を出してるつもりだったけど、実は全然何もでてなかったりして。排出される代わりに、体内の巨大な涙袋に収容されたりして。そんで粘性が高くて涙が貯まると、そこがぼこぼこするから不快だとか。涙袋の悶えが俺を駆り立てる…この世に涙をはこぶ悪を討つ!とか。ありえない。
話が逸れましたが、urouroさんのネット青春時代だったCNPサイトも閉鎖したりどっかいったりするなか、泣ける2ちゃんねるが依然健在なのは、サイト管理手腕もさることながらテーマが「泣ける」だからなのだろうかとふと思いました。泣ける2ちゃんねるは掃き溜めに鶴というか不良が雨に濡れた子猫を拾うというイメージギャップが気持ちいいのかもしれません。

*1:あるだろうどころか、はてなにあるじゃん!(笑