2chって虚しいところですよ?

やじうまwatchKUで、昔のひろゆきのインタビュー。
http://japan.cnet.com/interview/story/0,2000055954,20052427,00.htm
前半はログとるようになりました、という話。「ログとってないから請求されてもどうしようもない」といってばっくれる戦法は、昔ハッカージャパンかなんかでbekkoameの人が胸を張っていた戦法だな。
後半の下の部分が今読むと面白。

当時は常時接続が珍しかったんです。まだADSLがなくて、常時接続といえば、NTTのテレホーダイくらいしかなかった。インターネットの回線をつないだ分だけお金がかかっていたので、掲示板に書き込む時にはオフラインでちゃんと文章を推敲して、掲示板に書いたらすぐ切断するという感じだった。書くのにも読むのにもお金がかかった時代でしたから。ちゃんとした文章を書くとか、きちんとしたものを伝えるという文化があった。
 今はもう、そういう文化はないですね。思った瞬間に書くので、質がどんどん下がっている。それはもう仕方のない問題だと思うので、現状を受け入れていくしかないですね。
 2ちゃんねるは、僕がどうしたいという方向とは完全にずれて行っていますから、ユーザーがどっちを向いているのかという問題ですよね。今後については、彼らが行く方向に仕方なくついていって、後始末をする人になるんだろうなという気はしています。

2003年2月かー。その頃何してたかなあ。
ノイズを排除して質を高めるという発想は、もうこのころからそりゃ無理だったわけですな。このインタビューは書き込む人を完全に突き放しているところが面白いと思う。群体生物のちゃねらーさんはわりとひろゆき至上主義なのにね。彼は「捌いて」いるだけっぽい。まあ、普通そうだよね。あんな巨大なアレを手作り感覚で提供できるわけないっしょ。にもかかわらず彼に愛着もってアイデンティティを感じる人がわりと多いのは不思議だ。
きちんとかく文化はウェブログに引き継がれ、脊髄反射文化が掲示板文化の中心になったんだと思うけど、うたかたの場として2chは確かに面白い。カーニヴァル。通りすがりの阪神ファン盛り上がり。でもまあそれは、一過性であり通り過ぎれば分かれることが前提として面白いんじゃないのかな。2chの祭りを追いかける時間って全くの無駄ですよ。なんにも寄与しない。世論なんてめったに動かない。動いたとしても崖の上の犬みたいなもの。精魂こめてこつこつブログ書くほうが、世論動かす可能性はまだあると思う。時間を完膚なきまでに無駄に使っているのだという自覚を持って関与するデカダンスは理解できるけど、なにかをなした気になるというのは不思議な話だなあと思います。