ムッシュが好きなんだよね

最近、道を変えたので本屋の横を通らない。久しぶりに本屋。ネムキげんしけん4巻購入。アフタヌーン確認されどまた今度。kiss立ち読み。のだめ。ふつう。いつも通り。コスメ。もしかして終わるのか。

閑話休題
今日の本屋の大収穫は週刊誌コーナー。すごいの発見。サンデー毎日7/4号。今週のバカ見出し大賞。
サンデー毎日http://www.mainichi.co.jp/life/family/syuppan/sunday/

7月4日号

女20歳の分かれ道 あなたはどっち?
のんびり楽チン「かまやつ女」
vs.
バリバリ上昇志向「六條女」

─ 宮台真司が見た「かまやつ女」現象「鈍感でいることを選んだ少女たち」
─ 六條華が語る「六條女という楽しさ」

こんなのが一押し特集の週刊誌、あなた買う気になりますか?バカじゃないのかサンデー毎日、と疲れていたので店頭で罵ってしまった。だけど、うちかえってきてしみじみ見返すとペーソスがないこともないですね。いややっぱりないか。
かまやつ女」というのはゆるゆるの服を着た、さながらムッシュかまやつのようなみかけの女性。高偏差値大學においても、バリキャリ志向は縮小しつつあり、女性ファッション誌のようなコーディネートでなくゆったりした服装の女子が増えてきた、という話と、しかしそのような自分らしさ・ゆったり志向の女性の天敵が六條華のようなマルチな才能を持ち女性であることもキャリアであることも楽しんでいる女性、とまあ概略そう言う話ですが、もうどこからつっこんでいいのかわからない。
ムッシュのような海千山千のアーチストと、違う意味で海千山千な六條華を並列するこのセンス。ムッシュ女については宮台に解説させながら、六條女については六條自身が語るというグロテスク。っていうか六條華なんてサン毎読者は知らないと思います。あと六條華さんの上昇志向ってなんか黒いから!キャリア女子とかそういうレベルじゃないから!あと「女20歳の分かれ道」って女20歳はサン毎読んでないから!つか第二特集「がんになりやすい人 なりにくい人」ってもろ中年意識だよね。わかってるじゃん!
それよりなりよりいいたいことは、だ。「髪型がもっさりしている/服がだぼっとしている/色落ちしたジーンズをはいている」がかまやつ女の特徴らしいが、ムッシュはモッズだから!基本はスーツだから!
参考 ムッシュかまやつ公式サイト:http://www.forlife.co.jp/monsieur/

いやー、本屋で店頭でこんなつっこみまくったの初めてでびっくりした。それで帰ってきてこのエントリかこうとしたらですよ、大オチがまっていました。「かまやつ女」の初出はサン毎7/4号ではなく、“こころの健康と現代社会を考える月刊誌”「PSIKO」の2004年5月号らしいと検索でわかったんですが(訂正:初出は4月号だけれど5月号を先に目にしてそこで思考が止まってしまいました。失礼)、なんと!
PSIKO 2004/5月号:http://www.tohjusha.co.jp/backnumber/vol_44.html

	若者の「自分らしさ」志向は本物か?
第2回 増殖するかまやつ女 街頭アンケート調査結果

◆松谷創一郎

どっひゃー 
注:まあ見ればわかりますけどこれは「第二回」なので、第一回はまた別の人が書いてます。というか別に松谷さんがどうこう言うわけではなくて(って十分どうこう言ってる書き方だけど!)、上述のようにつっこみまくった末に帰ってきて松谷さんの名前を見て、いろいろな印象が甦り、おもわずどっひゃーってかんじですね。と、蛇足の説明を付けてみた!

右翼がえらいのか左翼が情けないのか

http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20040623#cより
町山智浩さんが自身のダイヤリのコメント欄にて、

ネットは最初、市民運動的なメディアかと思われたんですが、
実際は右翼のほうに親和性があったんですね。

といっておられるが、これをみて思い出したのが右翼ってまめだよね、という話。どこで読んだのか忘れたが、まあなにしろ右翼というか保守反動の人々はものすごくこまめに掲示板とか書き込んでるようだ。左翼はそういうこまめなオルグをしなくなってしまいましたね。普通に考えれば左翼になるだろお前ら、って感じ。で受動的な気がする。あと強制することをしないというか。ナイーブなんだよね。あと、雨宮処凛がどっかのインタビューで言ってたけど、彼女は不安定なナイーブゴスロリとか不登校とか少女で、そういう政治っぽいことをやろうと思ったときに右翼と左翼の双方の集会にいったらしいんだけど、目を見てこの国を変えよう、とびしりと訴えかける右翼集会はじーんとしたけれど、左翼集会は目も合わせずおどおどとした人々が小難しいことをごちゃごちゃ言ってる会だったので右翼の方がいいなあと思ったらしい。うろ覚えなので大意ですが。それでそのあと北朝鮮に行ったら全体主義が気持ちよかった、とも言ってたように思う。
何が言いたいかというと、ネットって脊髄反射に適したメディアだから、君自身の頭で考えようとかいう軸よりも、みんなに同調してそうだそうだと言ってることの気持ちよさ、みたいなのが結構大きく効いてるんじゃないか、という話と、日本の左翼は草の根左翼じゃなくてインテリってことになっちゃったからだめなんだよな、という話。小難しいこと言うな!というバカとつきあう気になれないのはまったくご同様なんだけど、そういう考えたくない病の人を巻き込んでいくための、身体的アプローチというのが左翼にはかけてるのかもしんない。結局日本において左翼が流行った時期というのはキャンプだったり歌声集会だったり合同ハイキングだったり、サークル活動の側面が大きかったんじゃないかと思うんだけど。
とこういう風に、すぐメタ視点に立って話を対象化してしまうのは悪い癖なんだけど、これって時代のものなんですかね?ネタとかメタとかベタとかいうことなんでしょうか? 個人的には時代と言うよりパーソナリティーの問題だと思うんだけど。