Howard Dean Yeah! Remix

 豆知識。うるう年はオリンピック夏季大会、そしてアメリカ大統領選挙イヤー。というわけで民主党指名争いが進行しているが、たしかディーン候補が一番有力だと思っていたのに、ふと気づくと最有力でなくなっていた。
 で、アイオワの党員集会で1/19に敗れたディーン候補がテンパってたというのはニュースサイトにもでていた。以下北海道新聞バックナンバーから。多分おおもとは共同通信

(前略)ディーン氏は、党員集会での敗北が確定した後で集会に登場。上着を脱ぎ腕まくりをして、今後勝利を期する州の名を次々と挙げた。  声はだんだんとかすれて絶叫調になり、最後に「イェーイ!」と奇声に変わった。  ニューヨーク・タイムズ紙はこの叫びのつづり(yeah!)にhを四回続け、AP通信はaを十回も重ねて異様さを表現した。  テレビ各局は「逆上」「破裂」「メルトダウン原発炉心溶融)」「全米の子供をおびえさせた」などと伝え、叫びの部分だけを四回繰り返して放映したニュース番組もあった。  米国では、絶叫するなど逆上しやすく短気な政治家は、冷静な判断ができないため指導者に不適格とされる。「核のボタンなど安心して預けられない」というわけだ。  二十七日のニューハンプシャー州予備選挙でディーン氏支持を表明していたダーキン元上院議員は「テレビを見ないで寝ていればよかった」と述べ、支持を撤回した。 (後略)

 で、ABC振興会でこの「イェーイ!」がおしゃれアメリカンによってリミックスされまくってることを知ったので、いろいろさまよっていたら、リンク集・Dean Goes Nuts(http://www.deangoesnuts.com/) を発見。ムネオハウス状態。オリジナルもあるのでまずはオリジナルを聞いてからの方がおもしろい。というかオリジナルだけでも面白いんだけど。
 remixはどれもむちゃくちゃおもろい。つぎからつぎへとmp3を開いてしまう。特に爆笑は1/23の"Dean's going to Kokomo"。1/24の"Evil Dean"も上手くできてるけど、ちょっとひどい。1/26の"Howard Dean and Stormtroopers of Death "は何の違和感もない。え、こういう曲?みたいな。
 しかし、1/25の"We have the Power (Stand up for America) "を聞いていると、本当にしっかりした落ち着いた人に思えるんですけど、魔が差したんかねえ。でも、日本だとここまでムネオハウス状態になると、人気が出てしまうというか「あいつ堅物かと思ったら人間らしいところもあるんだな」とかそういう評価も可能だと思うのだが、アメリカだと評価が低くなると言うのは不思議だ。国民性の違いだろうけど。だいたいアメリカ大統領選は常に妻同伴で、大統領夫妻というのは国父・国母っぽいイメージというコンサバっつーか保守的というかピューリタン的なところがあるのが不思議だ。天皇家や英国王家など子供の頃から薫陶を受けても品行方正の象徴にはなりにくいのに、野心を持ちつつ成長し政治を行いながら国父のように振る舞うというのは乖離しているように思えるが。人間にはすがる対象が必要なんだろうか。
 完全にできのいいお父さんより、予想外の敗北で逆上して奇声をあげるお父さんのほうが好きだけどな。