噂の真相 04.Apr.

特別定価510円だが、増頁分は「読者からの休刊メッセージ」。また今号で休刊だが、連載コラム等はあと1回、3/25発売の増刊で「噂の真相」をテーマにする回があるらしい。Σ(゜д゜lll)!休刊で臆面もなく儲けることよ。しかしこの手のずぶとさがウワシンの境地。商業主義・金儲けに立脚しない言論(てほどでもないか)がいびつでかよわいって事例は枚挙にいとまがない。
休刊号だが大したトピックはない。グラビアでは舞城王太郎の高校時代写真。それより『デビューはSFチックなエンタテイメント』って。ミステリですよミースーテーリ。煙土食をSFチックってのも。金原ひとみの家庭事情(父親に婚外子)、村上龍借金訴訟、さかもと未明タカ派転向も儲からず、幻冬舎先行き不明、など文壇・論壇ネタに、原田明夫検事総長にみる因縁の検察ネタ、小泉一派と三菱の軍産複合っぽさ、「松下政経塾出身政治家たちに気をつけろ!」などの日本版ネオコン叩き、とネタのセレクトは王道。金原ひとみが一番面白かった。噂の真相誌はワタヤンよりひとみを買ってるようである。柳美里のような書かざるをえない必然性があるらしい。こういうくくりが本当に好きなのだな、ウワシンは。社会的にわかりやすいトラウマを抱えた人間しかブンガクにたずさわれないと思っているのが透けて見える。普通の家に生まれ普通の学校に行っても名状しがたい社会への違和感を抱える、なんていうのはブンガクじゃないのかね。その他では松下政経塾叩きの記事が要するに「キモイ」と書いてるだけで笑った。直立不動で塾訓を読み上げようが座禅研修しようが100km行軍を達成して涙しようがいいじゃないか。もちろん自分もそれについては時代錯誤でキモーと思うが、だからといってそれだけで「インチキ新興宗教の秘密洗脳施設のようだ」って煽り立ててどうするのかと。面白いけど。こういう見え見えの恐怖煽り立て叙述は真骨頂なのでどこかに噂真イズムが継承されればいいなと思う。
Dランキング、小田嶋隆、井家上隆幸、文壇事情+文芸記者日記、を読めなくなるのは実に残念。小田嶋隆はゲーラボとか追っかけるかなあ。それもなあ。文壇とか論壇ネタが大好きで萌えー!でハァハァな自分にとっては、ウワシン亡き後そこらへんのネタをどこで仕入れるかが問題。
今号のみどころはあと、各社の広告が「おつかれさまでした!」になってるあたり。ウワシン今号とサイゾー4月号買うと、サイゾー6月号をタダでくれるそうですよ。ウワシンのパイをめぐる争いは見物だね。