マインスイーパやってる人を後ろで見ている

やおいと呼ばれる男性ホモを喜ぶ女オタクは自分の女性性に嫌悪があるのだ!、という言説はよくあるな。だいたいのところ、主体や自意識を欠いたフィクションの女性や幼女へのオタクの性的嗜好は現実での人間関係が不得手だからだ!、みたいな言説と同等の不毛さを感じる。まあ中にはそういう人がいることもいるだろうが。この辺の不毛さって、結局はオタクを性とからめて語る不毛さがあるんじゃないかと。同人誌でマスターベーションするようなやつばかりがオタクじゃあるまいに。ああでもそうするとオタク定義論争になってオタク神学論争になるのか。めんどくさいな、公会議ひらけ、公会議。そんで「三次元ペドは異端」とか宣告するといいんじゃないかな。オタク教皇が。納得行かない人らは別の教団作って東の方に布教に行っちゃえ。えっと、冗談です。
性が絡まないオタクを考えてみよう。理学部生物学科とかには女性ですごい濃いのがいっぱいいる。あのね、「ワタシ、カモシカの保護のための生態学やりたいんですぅ〜」とかいうレベルじゃないよ。「好きなんですよ…紐虫類…フォルムがいいですよね…フフ」とかそういうやつがいるんだって、マジで。こういう人らって、それで抜いてはないけど、それに萌えてはいると思うよ。語らせると熱いし。細かいし。ゲヘゲヘいうし。あと女性鉄オタとかさ。女性信号機オタとかさ。そういうのをひろってくるってのはどう?あー、でもやっぱりこういうのはここでいう「オタク」にはいらないのかな。
女性向けパロ同人誌がなんで男女絡みでなくて男性絡みなのか、については、最初に書き始めた人はともかく、今はそーゆーもんだと思ってやってる人が多いんじゃないかなと、個人的には思う。もちろん違和感がないからそーゆーもんだと思えてしまうわけで、それをなぜ?と思うことはできるだろうけど、そーゆーのをあえて書き始めるのとはちょっとちがって、そーゆーもんだしそーじゃないと友達できないしとか思ってる人が多いんじゃないのかなあ。自覚的にやってる訳じゃないって意味です、うん。昔と比べて女性向け同人誌の男女カップルサークル率が上がってるのか下がってるのかとか知りたいな。ジャンルによって違うのか、とか。あと前も書いたけど、ホモパロ同人誌で抜いちゃったりする女子は、エロパロ同人誌男性向けで抜いちゃう男子と一緒くらいの数いるのかな。やおいものって男性向けエロみたいなおかず本としての機能重視とちとちがう、ってイメージなんだけど。男性向け同人誌購買者数のうちのエロ目的の率と、やおいギャルでの率だとどういう違いがあるのか知りたいな。面白そうだ。
そういや今月のアフタ「げんしけん」は、女オタぎらいの女が新入部員に!それに対して大野さんが『ホモが嫌いな女子なんていません!』と明言、というストーリーだったけど、まさかこれが原因で盛り上がってる訳じゃないよね?ただのシンクロニシティ?いや、今もっとも有効なオタ論はげんしけんだと思うよ!メタリアルなオタク論として、げんしけんをお勧めします! 現代よりちょっとふるいオタってかんじだけどね。
追記:何故「恋する英単語」は滑ったのか。 id:lepantoh経由。
恋単の話、マキコ娘差し止め文春の辛酸なめ子先生コーナーに出ていたけど、面白く読んだ。実物は見ていないのだが、なめ子先生が引用している部分によれば、例文は「君に初めて抱かれた夜、ぼくはうれし涙のflood(洪水)に溺れたよ」とか「彼がsuck(しゃぶる)していたアメを口移しされた」とかいうものらしい。Σ(゜д゜lll) 普通に単語帳としてダメじゃん!ちなみに以下のなめ子先生の文章に思わず同意。(週刊文春3/25号 p.133)

部分的にしか英語になっておらず、結果的にその趣味の人の言いそうなちょっと寒い言い回しになっているのが妙にリアルです。「You」と英語を交えて話しかける美少年芸能事務所の社長を連想してしまいました。