デザインとしてのナチス

口直しに鋼の錬金術師を再読してたんだけど、第二次大戦後50年以上たって、“もはや戦後ではない”からだってすでにもうだいぶ時間がたってるのに、軍人の描写ってナチっぽいのが多いって不思議だね。鋼〜はそれほどでもないけど、って矛盾しますな。もちょっとまえのフィクションだと、ガンダムとか銀英伝とかバリバリナチでしょ。悪役がはまるというか、フィクションに出てくる制服美と制服美ゆえの嫌悪ってナチスを無言のうちに含んでるなと思う次第です。それって逆に言えば、ナチスのデザイン性の高さのせいもあると思うんだけどね。中共よりはニッポンのフィクションに多く含まれてる気がする。あーでもそれって、白人優位の価値観もあるからかな。おー、文明批評ぽい。サブカルチャー作品に表出するデザインとしてのナチス−戦後民主社会の勃興と桎梏、ってかんじでどうですか?学振とれそう? もうやられてそうだけどな。
追記:ここでいうナチってのはデザインの部分だけですから。ナチがいいと思ってるわけじゃないんでそこらへんよろしく。