表紙のはなし
http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20040426#c参照
新現実の内容にふれずに表紙の話を延々続けるけれど、
絶対にvol.2の表紙が一番恥ずかしい。あらためて確認してつよくそう思う。というかvol.2の表紙がよいと思う人はvol.3の表紙がよいと思わないかもしれない。そういう意味で、訴求読者層の想定がふらふらしているという批判はあり得るが、vol.3の表紙だけを対象にするような批判はおかしいと思う。本屋で買えないジャン！とかうひょー！やめろー！とかいう反応はありだが、やれやれ大塚はわかってないぜ、というスタンスには違和感を感じる。そもそも最初っから新現実の表紙は狂っているのだ。スカラーとしては同じくらい狂ってるけどベクトルが違う、という感じ。
これは全く好みの問題だが、自分は、ナイーブがナイーブであることをむき出しにしている作品が苦手だ。なんとかの皮をかぶって底はナイーブ、というのはむしろ好きなのだけれど（大好きだ！）、傷つきやすい己を前面に出されると引く。車えびのように引く。伊勢えび以上に引く。貞本義行が悪いわけじゃないんだけど、貞本絵はもうエヴァとしか見えない。しかも背景が青空。廃墟。小道具は銃。ああもう！勘弁してください。対象年齢15才ですか？初めての背伸びですか？そういえばアフタヌーンを読んでて、三回目にして漫画版「ほしのこえ」がもうだいぶつらくなってきたが、なんかそんなわかりやすく悲痛なのっていやじゃないのかみんな。家でやれよ。いや家で読んでるんだけど、そういう意味じゃなくて。
というわけでぶっとんでる分だけvol.3の表紙は有り。ありあり。むしろすがすがしい。絵だけでも好感大なのにだめ押しに「中上健次」。ぷにぃ×枯木灘。ロックだ。*1漫画絵を言論誌の表紙にすると言うことのあざとさ、えぐさは最初っからわかってたことなのに、わたおにならアウトで他はインという判定はトリビアルとしか思えない。些細なことにこだわって自分だけセーフって言うなよ。最初っから全部まとめてアウトもアウト、大アウトだよ。
なんて言ってみたいですね。
