ライトノベル

最近ライトノベルを称揚する声をよく耳にするように思う。なんでなんだろう。ライトノベルだし、とか思って軽視していたらラノベ上がり作家がナントカ賞とったりベストセラー作家になったりするからなんだろうか。だとすればジャンルを称揚するなんて帰って失礼な話に思える。ジャンルがなんだろうが、うまい作家はうまいと思いますよ。
しかし今読んでいるメフィストにもライトノベルを取り上げた覆面座談会というもうどこでつっこんでいいのかとほうにくれるコーナーがある。あれですか、太田病ですか、第三文芸部は。
どれだけ見直しだか再認識だかが進んでも、自分はライトノベルレーベルのライトノベルは嫌いだ。イラストがついているのがいやだ。イメージが限定されるじゃないか。世評に高いヴァンパイアハンターDの天野義孝も星へ行く船竹宮恵子もいいと思わなかった。たとえ作者のイメージにぴったりでも読者のイメージを限定しないで欲しいわプンプン、と思う。なぜ想像の楽しみをあえて減じるようなことをするのだ。理解できん。感じのいい装丁は重要だけど、登場人物にイラストをつけるのは極力やめて欲しいんだが、ライトノベルに注目が集まることで微妙な周辺層が一気に「イラストーリーマガジン」化したらいやだなあ。最近のモチアゲラレっぷりを見ているとどんどん悲観的になってくるよ。