ニュース・オブ・ザ・ワールド

インフォシークニュースより
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/sports/beckham.html?d=14fuji44021&cat=7&typ=t

ベッカム夫妻今度こそ破局!?英紙が報道 (夕刊フジ)
 ベッカムとビクトリアは仮面夫婦だと、英ニューズ・オブ・ザ・ワールド紙が伝えた。
ビクトリアはベッカムを「あのチンピラ」と呼び、今や2人が一緒にいるのはスポンサー絡みのイベントの時だけ。
結婚5年目、数々のスキャンダルを乗り越えてきた2人だが、今度こそ離婚は秒読みだという。
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(2004年9月14日18時0分 夕刊フジ特電)
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ニュースの内容自体はどうでもいいのだが、モース警部(コリン・デクスター)がよく読んでいる「ニュース・オブ・ザ・ワールド」は夕刊フジのようなものであるのだなあと改めて思ったのでクリップ。ちなみに本家のOnline Editionはこちら:http://www.newsoftheworld.co.uk/ (ポップアップやらクッキーやらめちゃくちゃウザイので注意) モース警部シリーズは推理小説としての骨格もさることながら、イギリス風俗小説としてとても面白い。カレッジの仕組みや階級社会の様子がよくわかる。また基本的にオックスフォードが舞台なのだが、読んでいるとオックスフォードに行きたくなるシリーズでもある*1。ブラックウェル書店というのがランドマークとしてよく出てくるのだが、Blackwell Pressといえば学術雑誌の版元としてよく見るところであり、そのそばで事件が起こったりすると妙に嬉しくなる。デクスターは1930年生まれだそうだが、都筑道夫が1929年生まれ、泡坂妻夫が1933年生まれということなので、モース警部シリーズの作中にある“ちょっと前”感はきっと、亜愛一郎や退職刑事シリーズに見られるような雰囲気なのだろうなと思う。しかしデクスターは日本で言えば昭和ヒトケタ世代なのか。ロンドン大空襲が1940年、東京大空襲が1945年だから、彼らの戦争体験というのはちょうど交錯していることになるのだなあ。

*1:西村京太郎では行きたくならない