柳美里ネタです

今日の朝日の書評欄に、柳美里「8月の果て」の評が、評者高橋源一郎で載っていた。さすがにweb版にはない模様。ご存じのように、「8月−」は朝日で連載していたのにもめまくって中断して新潮から出たもの。でも評はわりかし好意的だった。そういえば高橋も朝日で小説連載していた。なんか深いなー。つっこみどころなのか大人の事情なのか知りたいぞ。
新潮45 10月号を購入したが、ちょうど「交換日記」ではその「8月−」のゲラを直しているところが載っている。これもまたすごいなー。ますます無頼度があがっていて文学史好きとしては嬉しいというか下卑た悦びを感じてしまうが、同時代のこどもを持つ母親の生態なのだと思うと良識由来の目眩を感じなくもない。でもまあ家庭の善し悪しなんてよそがいうことじゃない。しかし自分が払っている760円のうち、実質いくらが柳さんにいくのだろうか。交換日記が載っていなければ今月号なんて絶対買わない、というくらい愛読しているので、傾斜して配分して欲しいなあ。曾野綾子にも払いたくないし。