思い出す

新潟のニュースや映像を見ていると、阪神大震災のことをよく思い出す。ライフラインでは電気の復旧は早かったけど水道はおそかったな。阪神間は酒蔵地帯だから、いくつかの酒造会社が自分とこの井戸を解放していた。ガスの復旧も結構遅くて、IH調理器はしばらくメインを張っていた。電熱器や電磁調理器もだけれど、水の配給と備蓄のために、ポリタンクが売り切れて大変だった。
当時はいろいろな都道府県ナンバーの消防車や救急車、電力会社ガス会社の車がそこら中を走り回っていて、交通整理をしている警官もよそからきたらしく道に不案内だったりした。でもそれが有難いなあと思った。今回、兵庫県阪神間の各市町村からいくらかでも支援に行けたのはよかったなあ。経験ってやっぱり大きいですよ。もう1回こられてもこまるけど。
けどこっからが大変だよ。今は非常時だからテンションあがってる人もいるだろうけど、日常化してくるとまたちがうしんどさがある。神社やお寺の倒壊が精神的ショックになったり、仮設住宅に入れたものの仮設住宅ってすごくちゃちなつくりだからそこでの暮らしにノイローゼになったり、仮設って公園とか校庭に建てるから地域の暮らしがその後しばらく非常事態を強いられたり、まあいろいろなことがありました。新潟はまだ余震が続いているからそこまでも至っていないだろうけれど、先は長いですからどうぞお大切に。
それからニュースでもでているけど、支援物資ってありがたいことにすぐあふれます。タオルなんか家中のタオルが新調できるくらいもらいました。だから今から何かしたい人はお金がいいよ。やっぱりお金は邪魔にならないよ。でも支援物資やボランティアなどで阪神の経験がいくらか役立てられているようでよかった。ちょっとほっとしたよ。