ちゃうんちゃう?

urouro3602004-12-09

切込隊長BLOGで大石英司 vs. 山形浩生の記事を読む。http://kiri.jblog.org/archives/001247.html#morehtml
本筋とはずれるが文中にクリップされている大石氏の文章中にちょっと気になるところが。
大石英司の代替空港:http://eiji.txt-nifty.com/diary/2004/12/post_3.html

ちなみに田中康夫の「コモンズ」は、
この方の翻訳本から引かれたとかいう話も2ちゃんねるで聞きました。

うーん、山形浩生の「コモンズ」はデジタルコモンズ、あるいはクリエイティブコモンズのことで、田中康夫の言ってるコモンズはむしろ共有地・共有資源のことだろうからいわば従来型のコモンズであり、山形氏よりはむしろ宇沢弘文にひっぱられてるんじゃないかと思う。宇沢氏の「社会的共通資本」の考え方にはコモンズの概念が底流にあるようだし。宇沢氏は長野県の提言にも関わってましたよね、たしか。長野県のサイトにある中長期的ビジョン「未来への提言〜コモンズからはじまる、信州ルネッサンス革命〜(概要)」の文中にも社会的共通資本のことがいっぱい出てくるし。
これに関連して前から思っていたことを書くと、そもそも自分としては山形氏が「The Future of Ideas: The Fate of the Commons in a Connected World」に「コモンズ」という邦題を与えたことにぴんとこないのです。クリエイティブ・コモンズ∈コモンズのはずなので、コモンズという単語から想起されるイメージが共有されていない日本でこれを邦題にしちゃうと、英語圏のイメージとずれがあるんじゃないかなと思います。

※コメント欄参照のこと。