ウラBUBKA 05.Jan

ジブリドラクエゴジラ特集号。おもしろかった。小ネタ満載でうれしい。ただし北村龍平監督ネタはBUBKAとほとんどいっしょ。それならBUBKA誌上の広告で煽るなと。流用はいただけない。ドラクエ特集ではスクエニ元社員暴露話が特に興味深かった。企業カルチャーが目に見えるようだ。
表紙には小さくしか載っていないが、「新海誠インタビュー」は長さがあるし感じもいいし拾いものだった。アニメに興味がないので作品には食指が動かないが、新海誠の語り方・語られ方を見るのはかなり好きだ。「ひとりで自主制作したアニメが口コミで火がついて大売れ」っておもろいトピックだよね。そんでインタビューでおもしろかったところはたとえば「ほしのこえ」が11万本売れたことについて、

実際、僕も8千本をターゲットにして作っていたところがあって、
このくらいのマーケットなんだからこのくらいの感じでいいだろうと
思ってたところがあるんですよ。(中略)それ以上行くと考えていたら、
もうちょっとちがう作り方をしていたと思うんですけど。
僕がわかってなかったということだと思います。

あるいは「雲のむこう−」がシネマライズ公開であることについて

今回、トリウッドより大きいところで上映できたらいいなというのはあったんですけど、
僕自身、監督としてはライズにふさわしくないんじゃないかなっていう気持ちはありますよね。
いや『雲〜』がライズにふさわしくないとは思わないんですよ。お話をいただけたことは
すごくありがたいし、劇場のおかげで今までとはちがう客層にも届く可能性がでてきたし。
でも、僕が単館とかあんまりそういうカルチャーに接してこなかったので、
ちょっと申し訳ない感じです(笑)。

とかのあたりかな。なんていうか、ほんとのところどう思っててもいいんだけど、インタビューでこういう風に答えられるのは優等生だと思った。特にシネマライズのへん。別におしゃれ解釈で売る気は本人にはそれほどなかったんだというのはおもしろい。
ここ最近、RIPSLYMEのレポートとかラジオの起こしとかを喜んで読んでいるのだけど、そういうのをみてると日本ではおしゃれカルチャーとおたくカルチャーが混淆してるなーと感じる。結局マスの人々はマンガ読んでゲームしてクラブ行ってるんじゃないかと。だからことさらアニメだけどおしゃれ!みたいに解釈することの意味を見いだせない。おしゃれコアとかおたくコアはもちろんいるだろうけど、あいだに重なってる部分が相当あって、そんでほしのこえ11万本っていうのはそこに売れたということだろうから、売れたという事実をもってしておたくinvasion! みたいにいうのはあんまり意味ないんじゃないかなー。制作の方法とかモノの売れ方の事例としては面白いと思うのだけれど。
追記:「日本では」という限定をつけたのに深い意味はない。外国では、あるいはある特定の国では混淆してないという意味ではなくて、単に自分の知る限り、というくらいの気持ち。あしからず。