週刊新潮 3/17

もう次の号が出ますが、先週号。巻頭特集のタイトルは「やっぱり墓穴を「ホリエモン」」。うーん。楽しそうだからいいか。1998年のうわさの真相4月特大号で中森明夫花田紀凱による雑誌をテーマとした対談がある。その中で花田が「週刊新潮は読者と共に年をとっていけばいい」という趣旨のことを言っていて、初読時、膝を打つ思いがしたものだ。いやまったく、週刊新潮は昭和のにおいを残したまま、オンナコドモに媚びずにがんばっていただきたい。
東京大空襲体験記」はすばらしい。証言の生々しさもさることながら、現代の視点からの弾劾や政治思想へのこじつけをせず、淡々と証言を並べる姿勢は見識が高い。失礼ながら、どちらかというといつも斜に構えた視点をとりがちな新潮で、こんなスッとした記事が来るとは思わなかった。貴重な読み物でした。
連載では山田美保子のコラムに頭を抱える。自分が出演している情報番組の、女性出演者たちで飲み会をしたというトピックについて書いているのだが、一流のイヤラシイ人間観察眼を随所に覗かせているくせに、〆は自分たちの仲良さについて語るのみ。ヨカッタデスネ。こんなもんに原稿料払うなよ。斎藤由香は味が出てきたが、依然としてなんでこの人がココで書いているのかなあという気がする。「父の娘」ぶりに期待しているので、個人的には彼女自身の話よりもお父さんのことを書いてほしいなあ。