ダーリンの頭ン中

小栗左多里, トニー・ラズロダーリンの頭ン中 英語と語学
ダーリンは外国人の姉妹本、とPOPに書いてあったがこういうの姉妹本っていうのか?まあいいけど。「ダーリン〜」シリーズにはなんか偏見があって読んだことなかったのだけれど、ふと店頭で立ち読みしたら意外に面白かったので購入してみた。言語ネタはやっぱオモシレー。表意語として発達してきた漢語はそもそもが国際語だから、便利なんだよね。日本語は漢語を翻訳せずにそのままつっこんで、助詞と助動詞でうまいことやってつかえるような構造になってるから、欧米語がその代わりに入ってきても簡単に使えるし。というようなことを改めて思いました。もとの「ダーリン〜」シリーズファンの人で、この本を読んで言語ネタが面白かった人は高島俊男先生を読むといいと思う。とくに「漢字と日本人」がオススメです。
本シリーズの方は立ち読みだけで買わなかったけれど、作者カップルは国際結婚さんにありがちな臭みがないのが受ける原因なんだろうなと思った。うちの近所はわりと外国人が多い地域で、そういう人を対象にした純アメリカ風な喫茶店などがあるのだが、そこへやってくる外国人(主として白い人)夫を持つ日本人妻に共通するテイストがとてつもなく面白い。いかにも、ってかんじなんすよ。