受け継がれない知恵

ネットでよくないのは時間軸の概念が薄いために世代を通じた知恵の継承が生じにくいことだなあ、と思いました。こちらを見て。
いともかんたんに「純潔教育」へと誘導されるかわいそうな童貞たち - シナトラ千代子
シナッチョさんのコメント欄にも書いたけど、「純潔」「貞操」ときたらピコンピコンとセンサーが反応して、「統一教会統一教会!」と騒ぎ立てるもんですよ。ほかにも「○○問題研究会」ときたら「革マル!」、「○○問題を考える有志の会」ときたら「中核!」(この辺は地域によって異なると思うけど)、「(なんかよくわかんないけどインドっぽい専門用語)」ときたら「オウム!」、「あ、もしもし、urouro?久しぶりー。高校の時の同級生の○○ですー。最近どうしてるの?うんーうんー(上の空)、ところでこんど衆議院選挙だねー」ときたら「創価学会!」、「労働者は搾取されてるんだ」ときたら「共産党!」、などなど。自分が大学に入ったころだと、一番重要な教えはどのサークルがどのセクトのダミーかを学ぶことだったんですけど、今はそんなことないんですかね。あとキャッチをいかに無視しながら道を歩くかとか。リアルでのそういう経験なしにいきなりネットの大海に接続しちゃうと、そういうちょっとした見分けポイントみたいを知る機会がないのかもしれません。
HTMLで表示されるとガリ版ビラよりはオーラが伝わりにくいからごまかされやすいというのもあるのかも。それにしてもあまりにも無防備な反応があるようで、びっくりしました。商品サイトの1000のお客様の声より、2chでの1つの批判書き込みの方が気になるというのはよくあることですけど、言論にもそういう効果ってあるんですね。正体わからない人が「ここだけの話」とか言い出したら眉に唾したほうがいいですよ。ほんとに。
以前、漫画「嫌韓流」の主人公さんが「極東アジア調査会」に入会して真実を知るという設定に爆笑したんですが*1、それもむべなるかなだったんだなーと改めて思いました。ところで、この手の知恵を身につけるためには、昔のちゆちゃんを読むといいです。たとえば
http://tiyu.to/permalink.cgi?file=d0103&label=13_03_28
とか。ちゆちゃんは主にカルトな宗教を対象にとりあげてますけど、あぶない政治セクトもだいたいいっしょですから。