のまのま1:概観

ネコだかタコだか知りませんが、2ch発のああいう運動は落としどころをどこに見つけるかが非常に難しいですね。新しくこういう動きが出てますが、
http://2ch.net/nomatako/
これって面白いけど、たしかに面白いけど話の展開を混乱させるだけなのではないかと。どうも人々は面白い方へ面白い方へと流れているようで、交渉のために運動しているのではないようです。運動して問題を顕在化させ、相手を交渉のテーブルにつかせることを目指しているのかと思っていたのですが。エイベックスからそれなりのコメントを引き出しているので、もうちょっとネゴれる余地はあると思うんですけどねえ。
タカラ騒動のときはどこに落としどころができたんでしたっけ?あ、ちがうわ、あの時はタカラを撤退させたんでしたね。でも今回エイベックスは撤退しない(というかもうスタートしてる)から、一層落としどころをさぐることが重要なはず。しかして現実は、落としどころをさぐるどころ、無限の揚げ足取り。コメントを出せども出せども感情的な反発が盛り上がるのでは、先方も身の処しようがないでしょうね。
ラディカルな運動家の人たちは、何をゴールにしてるんでしょうか。合理的な妥協点を見出そうとせずに、反発ばっかりしてるとどんどん2chってアンタッチャブル♪って雰囲気が醸成されますよね。もちろん妥協点を見出す必要などない、というのはひとつの見識ですし、向こうが盗用を仕掛けてきたのにこちらから妥協する必要などなーい!というのは大変よく理解できますが、経過だけ見てるとどうもネット上のヤヤコシ団体っぽくなっていくのが気になります。また「向こうが一方的に悪なのでこちらが実際的な提案を行う必要はない」という態度は、多くの2ちゃんねらーの方が市民運動その他に対して揶揄していた姿勢なのになーというのも気になるところです。端的に言って、ネット上のゴネ得団体化を目指しているのかなと。普段、あらゆる活動団体のことをゴネ得ゴネ得と揶揄してるくせにねー、みたいな。2ちゃんねらーにはいろいろな人がいて、嫌韓とか嫌市民運動やってる人と嫌のまネコやってる人はまったく違う人なのかもしれませんけれども、でも見え方としてはやっぱり同じです。だからなーんかダブルスタンダードっぽいと感じてしまいます。2ch発で何か運動を始めようとする場合は、よっぽど先例に気をつけないと難しいと思いました。