福本伸行作品がおかずに

2007-01-06 - 1976腐女子
みんなだいすきemifuwaさんが福本作品にもえておられます。これ結構深いかもしれん、と思った。

少し前にどこだかで、腐女子は何にでももえられるという話題で、たぶん男性の方なんでしょうが「福本作品にはもえられないだろう」というようなことをおっしゃっていた方がいて(そのあともの凄い勢いで否定されてましたけど)逆、逆、逆。
福本作品て腐女子にとって、まさに闇に舞い降りた天才ですよ!
(中略)
あの絵は、もえに関してはまったく何の障害にもならないですね…むしろ、あの絵だからこそ、個人の絵柄の嗜好が入りにくくて、脳内で自分の理想の映像を結べるので妄想には好都合ですらあります。

自分で福本絵じゃない絵で福本キャラを描いてみると、イメージが固定されちゃって面白くない感じさえする。

福本せんせいのあの絵、最高です!大好きです!!

銀と金」なんかとてつもなくビジュアルもえなんですけど!!あとしげるもー!!

確かにこの辺の福本作品は任侠漫画というか、水滸伝みたいなオールドファッションでスタンダードなアウトロー群像の枠組みなので、萌えどころは溢れているのかもしれない。プーねこでいえばモエモーメント!
つか福本作品以外でも近代麻雀系の漫画は基本が任侠漫画の枠組みであることが多いので、腐女子の人がぐっとくるポイントは多そう。もうここ数年読んでないから最近は違うかもしれないけど、以前読んでたときは、雑誌そのものが桜井章一萌えのつくりだった気がするし。雀鬼萌え。男が熱くなる男という関係性は腐女子の人を刺激しそうなので、近麻だけじゃなくて、ゴラクとかもいけそうだ。いや漫画だけじゃなくて、週刊実話とかの極道業界ネタ実話も萌え萌えにちがいない。自分の生活に関係ない限り、極道業界の義理人情ファンタジーにみんなぐっときちゃうというのは、任侠映画の大成功で証明されているわけですし。かといって妙齢のお嬢さんに、「東声会萌え」とか「安藤×花形」とか言われたら、どうしていいかわからんくて走って逃げるけどなー。
もちろん、ジャンル漫画誌からメジャーに展開できる強度がある作品はそうそうないわけで。福本伸行はそれをなしとげた上にメジャー誌でも人気を博しているという作家なので、萌え間口もより広そうと想像する。にもかかわらず福本作品萌えというとなんかこう極北っぽい気がするのは、やっぱりあの絵柄だよなあ。「銀と金」は念友っぽい話の組み立てだけど、あの絵柄でからみは想像つかない。無理。……という自分の限界を軽々と超えるemifuwaさんの語りが深いと思うわけだ(←ざこば口調で読んでください)。福本作品OKなら青木雄二もOKなんだろうか。
「萌え力」というのは総合力だなあと思う次第です。萌えどころをすかさずキャッチする選球眼のよさ、キャッチした萌えどころを確実にヒットに結びつけるシュアーさ。絵柄が好みじゃないなど多少のピンチをものともしない足の速さ。これらをバランス良く高いレベルで保持する人ほど、萌え力(moeability)を高く保つことができ、より豊かな(あるいはディープな)萌えライフを送ることができるのかもしれないと思いました。
赤木のことをしげると呼ばれるのは新鮮なかんじ。