茶化さずにはいられない病

つーか、下のエントリはなんかこう、もうちょっと真面目なことを書くつもりだったのに、何で最後が自由恋愛機構とかいっちゃって終わってしまうのか。茶化さずにはいられない病だ。やれやれ。
もともと書こうとしていたことはタイトル通りで、どうガンバって効果を積み増ししても、加藤くんの現況において、通り魔の費用対効果が十分に高いとは思えない、という話。だから人を殺めたくなることがあっても、実際にやってしまうことは、被害者やその周囲にとっては言うまでもなく、本人にとって不幸だと思える。世の中に不幸をばらまきたくてやるんだろうけど、それ以上の不幸を自分が背負い込む。たとえば、どれだけイキってみても、犯人の思いや鬱屈や人生の来し方は消費財としてあっという間に消費される。そういう虚しいベルトコンベアに乗ることが、乾坤一擲の一手なのか、ほんとに?
まあ自分は所詮、加藤くんからみれば勝ち組だろうし、そもそも人間はみな他人のことなんてわからないんだから、自分の立場からどうこう言ってもしょうがないとは思うけれど、なんとも釈然としない事件だと思った。
だって、urouroさんは高学歴で正社員でモテだけど「後がない」感は毎日ひしひしと感じているわけで。借金もあるし。だから見かけ上は安定しているかもしれないけど、自意識としては加藤くんと同じくらい不安定で、彼の焦燥とか不安はわがことのように共感できるのだ、ほんとに。ウソだと思ったら近くの見かけ上、安定している人に聞いてご覧なさいよ。ほんと他人事じゃない。ほんとうすらさむい。というわけで全然モンスターじゃなくて、連帯感を感じるだけに、なんでこれがオチ!?というのが理解できない。というか納得できない。チップ賭けるとこはそこなのか?!
他人のことが理解できないのは人間の悲しい定めとはいえ、なんか釈然としない事件です。