「漫画原稿を守る会」の閉会

守る会サイト:http://members.jcom.home.ne.jp/mamorukai/
渡辺やよいの原稿がまんだらけで本人に断り無く売られていたことから始まった、漫画原稿流出騒動は記憶に新しいが、なんとこの事件で立ち上がった「漫画原稿を守る会」が今日で閉会するらしい。
http://members.jcom.home.ne.jp/mamorukai/news/2004_05_09.htm
「閉会のお知らせ」を何度読んでも閉会理由がよくわからないが、掲示板を見ればものすごいごたごたの跡が見られる。
http://www.m-sugaya.com/mamorukai_cgi/bbs1/wforum.cgi
5/10をもって掲示板を閉鎖します、だそうなのでお早めに。凍結されるだけでページは残るのかもしれないけど。
キモとなったのは、渡辺やよいが騒動を元に『走る!漫画家 漫画原稿流出事件』という本を出す際の事件のようで、井出智香恵が「会のことを書く以上」ゲラを見せろと“高圧的”に要求してきて、渡辺は検閲だ!となるし、会の電子媒体部門担当のすがやみつるも検閲に抗議するといって会の役を降りてしまうしとこじれがあったようだ。
具体的に対応する部分を掲示板から引いておくと、

タイトル	: Re^2: 本について
記事No	: 974
投稿日	: 2004/05/07(Fri) 15:27
投稿者	: すがやみつる/管理人
参照先	: http://www.m-sugaya.com/blog/
>三木内さん
 IさんがWさんと出版社に送ったのと同じFAXが、ぼくのところにもIさ
んから送られてきていました。
 このFAXに書かれた「全ゲラを見せろ」という要求は、その高圧的なトー
ン、理不尽とも思える理由も含め、「これじゃ検閲を求めているのと同じじゃな
いか」と思わざるをえませんでした。このFAXを読んだWさんが「検閲」を
要求されたと思うのも当然だと考えています。
 ぼくのところに送られてきたのは、「Wさんの本が会とは無関係であることを
賛同者にメールマガジンで知らせてほしい」という理由からだったようです。
Wさんと出版社が、ぼくのところに送るべきメールの文章も書かれていて、こ
れをパソコンで清書し、送りなさい、というものでした。
 ぼくはFAXの文面の低レベルなことに呆れ、そのまま放置しました。その
後、家族が捨ててしまったので、手元にはありませんが、もし、ご希望なら、
Wさんか出版社に見せてもらってください。3名の連名になっていますが、最
初に送信された時点では、あとの2名の方は、自分の名前が使われていること
も知らず、また、そのFAXも送られていませんでした。
 メールマガジンを送信してほしいという件は、あとでIさんから電話でも要
求されましたが、きっぱりとお断りしました。「Iさんからの依頼ではなく、W
さんか出版社からの依頼であり、かつ、会の承認を得たものだったらメールマ
ガジンで送ります」と告げ、納得していただきました。その後、この件につい
ては連絡はありませんが、出版社の側から、同趣旨の内容も挿入されたオトナ
の対応をした文面が届きましたので、こちらはメールマガジンで送信させてい
ただきました。
 ぼくはWさんの味方をしているわけでもなんでもなく、メディアに関わる一
人のモノカキとして、発言させていただいているつもりですので、その点、誤
解なさらないでください。
 Kさんが全ゲラを読んだ件については、事前の合意によるもので問題はなか
ったとの説明を出版社の側からも受けています。
 しかし、その前の時点では、Kさん自身が、日記や、この掲示板に「検閲し
た」というニュアンスの文章を書いており、ぼくは、てっきり、「Wさんと出版
社がIさんの圧力に屈した結果、全ゲラをKさんにも見せることになった」の
だと思っていました。こちらについてはKさんが「検閲」という使用に注意を
要する言葉を、意味も確認せずに安易に使ったことが、話をややこしくした一
因です。
 辞書を引いて「検閲」の意味も把握してくれていたら、自分がしたことは「検
閲」ではなかったこともわかり、また、「検閲を容認する会なら辞めさせてもら
う」と主張を貫いていたぼくに、引導を渡す役目を引き受けることもなかった
はずです。というわけでKさんには、電子辞書の購入をすすめておきました。
最初に「検閲」について電話で説明したとき、たぶん、彼女は、こちらの剣幕
に驚き、パニックに陥ってしまったんだとも思いますが。
 というわけで、Kさんが全ゲラを見た件(著者も合意の上の事実確認作業)
と、IさんのFAXによる全ゲラを3人のところに送れ、という要求の件は、
切り離してお考えください。

渡辺やよいさるさる日記における文章は流出騒動の際に読んだときから、ちょっと情緒的すぎてやばいなあと思っていたが、その辺がやっぱり問題になりもしたみたいだね。井出智香恵は論外。ゲラ見せろ、もだけれど、日記でぐちゃぐちゃと勿体ぶって人をけなすとはややこしい人だ。パブリックな会の運営というのは難しいんですよ。ただでさえもめがちな騒動を、女子校のサークルみたいな感じ悪い人間関係でやってりゃそりゃもめるよな、とがっかり。野球選手と同じく漫画家もさっさとエージェント制にしたほうが面倒が少ないんじゃないの?特になんらかの具体的賛助活動をしたわけではないので言える立場じゃないのかも知れないけど、当時は多少なりとも公憤を覚えたし、がんばれと思っていただけに、拍子抜けという気がしてしまう。
追記:さすがなんでも網羅するはてなダイアリーhttp://d.hatena.ne.jp/hosimi/ にここ数日の激動の雰囲気が垣間見える。