絶句

http://news.goo.ne.jp/news/asahi/hito/20040727/K0027150707003.html

作家の中島らもさんが死去

 「ガダラの豚」などの小説で知られる作家の中島らも(なかじま・らも、本名・裕之=ゆうし)さんが
26日午前8時16分、脳挫傷などのため神戸市内の病院で亡くなった。52歳だった。

そんなのあり? つまらないこと書かなきゃよかった。
初めて中島らもを意識したのは、小学生の頃、朝日新聞の明るい悩み相談室だった。中高生の頃は文庫落ちするたびに買い集めていた。その後、エッセイから小説主体になってからはやや遠のいていたが、基本的には心の大切棚に入っている作家だった。アル中がひどくなったときも、大麻で捕まったときも甦ってきたので、階段から落ちたニュースを聞いたときにも、まーた死線をさまよいに行ってるのか、くらいにしか思ってなかった。なんとあっけないことだろう。なんだかんだいいながらぎりぎりのところで死なないと思っていたのになあ。野坂昭如よりも早いなんて。
もちろん年上だが、自分の読書歴にリアルタイムでかかわっていた作家であり、そういう意味でも亡くなるなんて信じられないしひどくショックな気分である。あーあ。年をとるとこういう思いをたくさんするようになるのかね。つまらんことだ。ショックなんだけれど泣き伏すような感じではなくて、あーあ、けっ、あーあ、というような感じ。でもしかたない。冥福を祈る。