新しい新古書店

いってみた。本屋好きとして新古書店を利用するのは気が引ける、と少し思っていたが、よく考えたらそこらの新刊書店になさげな本を買うことが多くて、ちょっと用途が自分のなかで違う感じ。品揃えはふつう。とりたてて掘り出し物もない。交通は至便。死ぬほど漫画立ち読みしたあげく、加門七海「科戸の風の天の八重雲」、桑田乃梨子「犬神くんと森島さん」購入。2冊で900円弱。
しかし「エースをねらえ」はええねえ。立ち読みでも泣ける。って立ち読みで泣くな。大泉実成の消えた漫画家で一番おどろいたのは山本鈴美香の父親が宗方コーチそっくり、というくだりだ。藤堂尾崎千葉あたりは高校生とも思えないが、宗方コーチだって実は若い。平均寿命が延びて幼年期が延びたんだろうか。我が身の年齢と引き比べて、ちょっと勘弁してくださいという貫禄である。でもこういう旧制高校くささっていい。好みだ。あと今回初めて気がついたことだが、ひろみはコーチの死の衝撃から結構短い回数で立ち直っている。昔読んだときにはもっと引っ張ってた記憶があるのだが、思ったより短いことにおどろいた。今の時代感覚で読めばところどころキモイ部分はあるのだが、やっぱり名作だと思う次第。