今週のヤンマガ

代紋take2」が最終回。すごい終わり方だった。自分は‘ヒデェ’と感じたが世間はどうだろうか。立ち読みだったので自制せざるを得なかったが壁本とはこういうことをいうのだなと。
追記:代紋take2の最終回をネタバレしつつ噛みしめる。まさかとは思うけれど念のため少しあけておく。


どういう話かはキーワードに簡潔にまとまっているのでそちらを見てほしい。「精神だけタイムスリップ」した原因だが、丈二たちは実は『代紋くん』という極道成り上がりゲーム内のキャラクタで、プレイヤー(丈二から見ればセカイ外な存在)が途中でゲームをリセットしたときに、システムのバグのために前回のプレイのデータが残ったままリセット時点に戻ってしまったから。したがって分岐から延々繰り返すことになったと。最終回の最後のほうでは、“自分はゲーム内の存在なのか”という驚愕と共にまたリセット時点に戻っている。take3が始まる、とかいうナレーションつき。
今までいろいろ張ってきた伏線捨てまくりの上にある意味夢オチなので、これまで読んできたオチがコレかよ!という意味で壁本だと感じるのは仕方ないのだが、ちょっと設定だけぬきだして考えると、なんだかこれはイーガンぽいような気がしてきた。特に前世?の記憶を有したままタイムスリップして己の自由にならない人生の展開をなんとか生き延びる、というあたり。「貸金庫」を彷彿とさせる、ような気がする。「貸金庫」よりずっと救いないけど。
うーん、この設定だけをメインでやればそれなりに面白そうだけどなあ。途中でヤクザ人間ドラマ漫画になってたからなあ。あと東京壊滅とかやたらに話がひろがってたし。壁本だけど空回り壁って感じか。とはいえ原作×作画の終了記念対談でもなんとも言えない気持ちになったので壁になるべくして壁だったのかも。ちなみに対談で一番面白かったのは木内が「渡辺くんよりいい賞をとった新人の漫画家さんとやる予定だったんだよね」みたいなことを言ってたところ。もちろんこのあとには、そうでなくて渡辺くんでってなったとき実はやったと思った、という風な持ち上げがくるのだけれどね。