アフタヌーン 

先般“あ〜ると比べてどうよ”という話題にもなったが、「げんしけん」はここに来て、予想通り木尾の陰陰滅滅とした作劇法が発火してきた。もうだめかもしれない。幾度となく木尾的泥沼にはまるかと思わせながら回避する軽みを持ち続けてきたのに。一読してあの重いアフタヌーンを部屋の片隅まで放り投げるくらいあぁーと落胆した。それに比べると「おお振り」はいいね。前向きだわ。花井のかーちゃんと三橋のかーちゃんの電話シーンがよかった。こういうところの描写がぐっとくる。「アキバ署」2ヶ月に一度の連作短編でなんでここまで下書きみたいなのを載せられるのかと。ジャンプじゃないんだからしっかりしてください。池上遼一特別賞のがいい雰囲気だった。