「好きなビートルズのメンバー百選」

いい百選だなあ。でもひねらずに、いい機会なのでとあるビートルズ体験を語ってみようと思います。
ひねらずにもなにもひねれないというのが本当のところで、世代的にずれているためビートルズはあまり知らなくて、まあよくかかる曲は知ってるし、メンバーもだいたいわかるし、暗殺!とか前座がドリフ!とか来日できない!とか正力松太郎!とかベッド!とかさいたまアリーナ!とかそういう芸能ネタは知ってるけど、特に関心ないなあという状態が長かったわけなんですが、ある日の宴会中、LOVE PSYCHEDELICOというその当時はやっていたCDをかけていると、たまたま居合わせた知人が「ビートルズのパクリだ!」と言いだし、即座に自分の家に帰ってとあるCDを持ってきたんです。でも見たらなんかライブ盤で、ビートルズのパクリと断言したくせにビートルズじゃないんでやんの。ジョンは歌っていたけど。要はそこに収録されている「Blue Suede Shoes 」という曲がデリコのなんだかにそっくりだという話だったのですが、それがなんだったか忘れてしまったのは、このとき初めてヨーコ・オノの「Don't Worry, Kyoko」という曲を聴いたからです。
びっくりしました。酔いが醒めました。夜中のぼろアパートでしたが、窓の外から誰か来るんじゃないかと思いました。貞子みたいなのが。それくらい衝撃的でした。それまでグラサンのイメージしかなかったヨーコがこんなにすごい人だなんて。しばらく夢に見ました。
この体験以来、それまで心の中の整理ダンスでシナトラとおんなじ棚に入れていたビートルズを、ニルヴァーナとかの棚に入れるようになりました。というわけで、好きなビートルズのメンバーは、Kyoko、じゃなくてヨーコと結婚するほどの豪傑・ジョンです。みなさんもチャンスがあったらぜひ聴いてみてくださいね。アルバム名はたぶん「LIVE PEACE IN TRONT 1969」だと思います。