男オタクの淘汰

http://d.hatena.ne.jp/urouro360/20041222#ot
自分の過去ログを読み返していて思う。「男オタクは脳内に「彼女」と「他人」しかフォルダがないので失敗しがち」というkanoseテーゼ*1から、「男オタクは「女友達」を形成できない環境にある」という仮定がひきだされ、「仲良くなるスキルを習得できないと現代では恋愛ができない」という議論に展開するわけだが、年末のやんごとない婚約会見を見ていて、サーヤが負け犬のプリンセスならクロちゃんは男オタクのプリンスじゃないかと思った。いい年の独身で母親と同居し、趣味は車と写真ですからね。で彼と彼女の間には取り持つ人たち(兄夫婦なのかな?)がいたわけだが、男オタクも取り持つ人たちに力を抜いて身を任せるという柔軟性があれば負け犬という金鉱があるのではなかろうか。あれですよ、いい年をした男女の間には、お互い以外の趣味がないとつらいから、自分の趣味を持つ豊かな時間があるというアプローチで行けばいいのではないかね。まー欧州車と機械式カメラというオタながらもハイソな雰囲気に、エロゲとか同人とかをリンクできるかというとあれだけど。もっともサーヤはアニメ好きらしいから、むしろ女オタクの成功例と見るべきなのかもしれない。
どうでもいいけどオタクという属性が生得的なものであるとするなら、彼らの恋愛条件が世間に適応していないが為の恋愛機会不平等によって、彼らのメイティングチャンスは低下していき、次世代を残しにくくなるなと思った。ただでさえ高学歴高年齢結婚少子化社会のなかで、ヤンキー系の人たちばかりが出産率をあげているわけで、このまま行くと出来紺できるような属性(動物?)の人々ばかりが生き残り、オタとかマニアとかが生残しにくくなるのではないか。つまりオタクという種族は淘汰されつつあるのではないか−−とかいうことを妄想したけど、いうまでもなく「オタク属性が生得的」という仮定が誤っているので本気に受け取らないように。けど実際、出来婚世代が増大したら結婚モデルは変わるだろうし、オタシーンもずいぶん変わりそうではあるよね。
追記:そういや電車男もオタ×負け犬風味だなと思ったのは http://d.hatena.ne.jp/mohri/20050107/trainman ここの仮想柴門ふみ版漫画化企画を読んだからです。このエントリはとってもおもしろ。