ウラBUBKA 05Mar.

ウラBUBKAってどういう層を対象にしているのかなあ。リニューアル後のテーマが、ガンダムとかプロレスとか、今回はエヴァンゲリオンだとかからして、20代後半から30代のサブカル・下世話好きがターゲットだと思うんだけど、その層のネット利用についてはどう思っているのかなあ。以前から気になってはいたけど、今月号はまた、いやネットでサブカル・下世話好きをやってればそれは知ってますよ、というネタがあちこちに。特に大谷昭宏ネタはただ事実をかいつまんで説明しただけで何の新情報もなく、たとえ1ページの情報ワイドコーナーだという留保をつけても、肩すかしすぎだと思う。ネットと紙の違いはいろいろあるけど、少なくとも速報性で月刊誌がネットに勝てるわけないし、そんなの買う方としても期待してないし、もうちょっとモノにこだわるとか書き手にこだわるとかしてもらわんと詮無い。この手の月刊誌に期待しているのは、個人では集めきれないパチくさいのまで含めた広範なカタログと、誰かの私感が思いっきり入った語りの、2つの方向性の一次資料なんですよ。そういうのってネットで遊んでるだけだと集められないじゃん。
そういう意味では今回のエヴァンゲ特集では、ゲームとか年表とか当時の記事とか研究本とかの集積がおもしろかったし、もう一方に竹熊健太郎かきおろしとか滝本竜彦インタビューとかあってバランス取れててとっても満足。自分個人のウラBUBUKA消費スタイルは、3ヶ月くらいかけて、主に寝床でだらっだら読み返すというものなので、カタログ化してあるところとかちょうどいい。今買ってる雑誌中では、もっともだらだら消費に耐える。耐久性が高いとお得だ。連載はいつもいつもかいてるけど天才・せきしろ先生を筆頭に粒ぞろいだし、特集のカタログっぽい取り扱いもうまいし、隙のない雑誌だと思うけど、あとは情報ワイド欄の方向性はもうちょっとなんとかしてくれると更にいいなあ。
あと今回はid:kanoseさん、id:d-sakamataさんがクレジットされた電車男考察があった。d-sakamataさんは毎号だし、kanoseさんにしたって生業がライターなのだから当たり前の話なのだが、その4ページをふと読んだ時にはてなの人だなあとまず思った自分はダメだと思った。毒されすぎ。はてな村
kanoseさんの「年喰った男オタクの価値を高める物語を!」については、クロちゃんだよ!といいたくなったけど、ちゃうやろなー。しかしげんしけんにも咲ちゃんに言われて斑目が服を買う話があったけど、オタクはスペック主義だから、一旦、服飾系にはまりだしたらあっという間にぱりっとしそうな気がする。…って、それは「Bバージン(山田玲司)」の世界だ。バックトゥー90's。