6時間も電車に乗る

というとき、あなたなら何を買いますか。電車暇つぶし用の本を買いに行ったのだが、結局、フレーザーの金枝篇にしてみた。最近、小説を読む速度がまた上がっていて、現代日本人の書いた小説だと一冊ではとても3時間も持たない。また電車に乗る時は文庫以外読みたくない。というわけで折衷案として金枝篇。これなら一冊で電車に加えてそれ以外の待ち時間に読んでなお大丈夫だろう。
自分の場合、読む速度は可変で、体調や精神状態により一冊の保ちのいい時と悪い時がある。速度が上がっているフェイズだと、本当に保ちが悪くて困る。現実逃避的読書の時ほど、速度が上がるような気がする。心に余裕がある時は、逆に、たっぷり読むことが出来る。つまり速いことはあまりよいことではない。不思議なことに翻訳小説だと、多少、保ちがよくなる。
金枝篇(上)、冬目景の新刊を購入。あわせて2000円弱。
ノベルスコーナーをチェックしていると、田中啓文の民俗研究会シリーズが、いわゆる萌え絵っぽい表紙なのをみつけた。天岩屋戸の研究 (講談社ノベルス)
講談社ノベルスなので、横にはユヤタン西尾維新がならんでいる。ラノベブーム以降存在するという、「ノベルスをジャケ買いする民」は、ひょっとすると田中啓文を買っちゃったりするのか、と思うとなんだか笑える。