Rough-Cut Five

RIP SLYMEROUGH-CUT FIVE [DVD]
二枚組DVD。一枚目は最新のライブとライブツアーのオフショット。二枚目はちょっと前のライブとプロモとプロモのメイキング。数日前にちょろっと書いたけど、オフショットは腐女子を煽るためね!と錯覚してしまいそうなできばえ。もともとRIPはおさななじみーとかがっこうがおなじーとかそういう関係性が豊かだし、ちょうどいい感じに年齢がばらばらなので、ものすごく腐女子心をくすぐる感じなんだけど、なかよさげなところとか、舞台直前の気合いれとか、移動中の席順とか、もうこれは、妄想してください!というようなあれにしかみえないんだけど、そう思うのはきっと心が汚れているからだろうな。でもさー、そうでないとしたら、このオフショットはどういう層をターゲットにしてるんだろう。マジで。人間関係とか楽しそうにやってる以外に情報がないもん!舞台裏の人間関係を垣間見たいなんて、多かれ少なかれ腐属性だ!あなたの腐!わたしの腐!…真面目なファンの人ごめんなさい。
ああでもオフショットで、設営作業とか設営スタッフとかの映像があるのはよかった。RIP SLYMEっていうのはもう“産業”なんだなあということがよくわかった。もちろんそんなの言うまでもないことで、たとえばジャニーズ関係とかだとRIP以上に“ザ・産業”という感じなのだろうけれど、HIPHOPといえばローコストなカルチャーとイメージされるだけに、これほどまでに産業化してるのかと思うとなにやら趣がある。前回のDVDではクラブでのライブとそのリハの模様とかが収録されているけれど、それと比較するといっそう面白い。成功したんですねーとも思うし、複雑になったんですねーとも思う。にわかファンでもそう思うんだから、初期のファンはもっといろいろ感じるだろうな。良いとか悪いとかではなくて、こうあるという現状について、初期の、それこそ彼らが手売りしてたころから知っている人の感想を聞いてみたいものだ。ま、RIPだけじゃなくていろんなスターにそういうファンはいるんだろうけどね。
ライブ映像は、どんなライブでも思うのだけれど、固定カメラで全体を見せてくれる方がうれしいんだけどなあ。なんかDVDが普及し始めたとき、端末でズームとかできるから便利ってふれこみがあったような気がするんだけど、その割にはDVDのライブ映像方法論は、ビデオの時代とあんまり変わってないような気がする。
内容についてはどれも楽しかった。ただ、ライブ映像はやっぱり音が気持ち悪い。当日その場でのフィーリング抜きに、映像を通してパフォーマンスとして見ると、歌い手さんの音程が不安定ですごく気持ち悪いところが多い。特にピッチが低いところが多い。でもただ不安定というよりは、疲れていて上がりきらないという印象を受けたので、ツアー全部の映像をとって、いいやつばかりを選りすぐって編集すればいいのになあと思った。あと「黄昏サラウンド」の「夕闇」「夕暮れ」「ゆらり」は全部アフタクトだと思ってたらちがった。これはびっくり。「ゆらり」は特に絶対そうだと思ってたのにびっくりだ。
しかし武道館の映像ではなんかPESがきもい感じに見えたけど(失礼)、なぜなんだろう。太ったのかな?