今日のPOP

某書店小説コーナーの書店員さんは「荻原浩」という作家をお薦めしているそうだ。

最初は「はぎわらひろし」と読んでしまいましたが、今では荻と萩との見分けがぱっとつくようになったくらいはまってます

ということだそうだ(おことわり:大意であって文章ママではございません)。萩と荻との見分けもつかないような識字レベルの書店員って、と思ったのは秘密だ。つか、それくらいの識字レベルで客に本を薦めるか、と本当は思ったんだけど。うわー、冷静に字にしてみると自分がいかにひどい人間かよくわかるな。ごめんね書店員さん。でもできればPOP作成者の名前を入れた方がいいよ。○○書店の書店員は萩と荻との見分けもつかないのか、って一瞬思っちゃったから。あと映画評でもレコ評でも評者の名前見て確かめることって多いから、POPも名前入れる方が有効だと思うよ。個人情報が心配ならPOPライターネームでいいから。責任の所在を明確にしてくれたら、とんちんかんな個人への怒りで収まるしね。
ちょっとまた別の話だけど、ここ数週間、どの本屋に行ってもでかでかと恩田陸のコーナーが設けられていて「祝!本屋大賞受賞」というのがあって、かなりこうなんかいらっとしている。本屋は本の品揃えとか注文の対応とかレジの対応とかカバーのかけ方(久しぶりに札幌に行ったけど、相変わらず札幌弘栄堂のカバーのかけ方はいいね。快適でした)とかそういうところで自己主張してくれればよいのであって、本屋が特定の本を推してくるのは自分にはどうも押しつけがましく思える。まだ書店が販売戦略として各店でPOPつくったりお薦めコーナー置いたりするのはわからないでもないが(POPもとんちんかんでないのは有効だと思ってますよ)、「本屋大賞」ってなんかカルテルっぽくない?自分らで選んどきながら自分らでおめでとう!とか言うのってなんかさあ。うまくいえないんだけど、マッチポンプというか本屋独りよがりという印象を受けてならない賞だと思った。
追記:っていうか今気がついたけど、キーワード「書店員」の説明も結構凄いな。