ブックバトンもらいました

えーっと今、HDに入ってる読み物データの容量は....ってちがいますか。あのさあ、ミュージックバトンのキモって「HDのデータとしての音楽」を聞くことだと思ったんだけど、その他のバトンってそじゃないほうに着目されてまわっちゃってるよねえ。責任者出てこい。
でも読書自分語りは望むところなので嬉々としてやります。回してくださったのはこちら:http://d.hatena.ne.jp/XQO/20050626/11197270077

  • 持っているほんの冊数
    • わからん。カラーボックス3つくらい?文庫と漫画がほとんどでハードカバーは少ない。
  • 今読みかけの本or読もうと思っている本
  • 最後に買った本
  • 特別な思い入れのある本、心に残っている本5冊(まで)
    • 5冊ってなあ。いろいろあるから難しいなあ。
    • 堕落論坂口安吾
      • 集英社文庫版。堕落論と続堕落論と日本文化私観と不良少年とキリストが入ってるやつ。高校生の時に読んで衝撃を受けて、その後いろいろなものの考え方の基盤になっている一冊。堕落論もだが日本文化私観といっしょだったのがすごかったな。
    • 中原中也詩集」中原中也
      • 岩波文庫版。大岡昇平編。山羊の歌と在りし日の歌と初期のあれこれが入ってるやつ。中学〜高校のころの愛読書。山羊の歌所収の「こひ人よ、おまへがやさしくしてくれるのに、私は強情だ。」で始まる一編が大好きだった。全体的に、在りし日の歌より山羊の歌のほうが好きだな。ある意味、青春の定番の一冊だけれども、中也を読み始めたのは新井素子あなたにここにいて欲しい」がきっかけっていうのは秘密だ。
    • 「異邦の騎士」島田荘司
      • 本格ミステリ狂いになったのは一にも二にも島田荘司のせい。このころの御手洗ものならなんでも思い出の一冊だけれど、あえてあげるならやはりこれかなあ。クライマックスのあたり、本当に涙が出るよ。娯楽小説のミステリで涙が出るほど胸をつかれることなんてなかなかないことだ。同じテイストとして、短編の「数字錠」も好き。次点は「斜め屋敷」。これはトリックがすばらしい。一度はみんなが読むべき一冊だと思う。
    • 「流れよわが涙、と警官は言った」P.K.ディック
      • 自分でもよく分からないのだが、中学生の頃ある日突然、ディック狂いになった。それ以降、基本的にはディックならなんでも好きなんだけれど、心に残るというならやっぱりこれかなあ。これも涙が出た。娯楽小説のSFで(以下略、まあそういうわけでこれは素晴らしいですよ。次点は「ティモシー・アーチャーの転生」。これは寂寥感が好き。むなしさ万歳。
    • ナイン・ストーリーズサリンジャー
      • 新潮文庫版。っていうか新潮文庫以外はサリンジャーじゃないといいたい。訳といい装丁といい活字といい、新潮文庫でないとやっぱりねえ。グラースサーガは全部読んだけど、これが一番ほっとする。なかでも好きなのは「エズミに捧ぐ」。映像が完全に目に浮かぶ一編。イマジネーションの広がりが素晴らしい。

うーん、ノンジャンル5冊だとこんなもんかなあ。ジャンル限定5冊とか、年代限定5冊だとまたちがうけれども。あ、漫画入ってない。漫画この一冊なら諸星大二郎暗黒神話」です。

さてここから5人に回すわけだけど、要は「この人の5冊を知りたいなあ」と思う人に回せばいいんだよね?アンテナをつらつら見ながら考えるに、私が読書語りを聞きたい人はこの方達だなあ。というわけで、id:akaponさん、chiperさんid:fake-jizoさんの方向に投げておくとしよう。投げっぱなしですみません。バトンをあえてとめないというソリューション。
あと2本はここにおいときますので、やりたい人は持っていってください。んじゃ。
6/29訂正:id:chiperっていねーよ!と思ったたくさんの人々!だれかつっこんでよ本人の前に!本人に訂正していただくという死ぬほど申し訳ないソリューションになってしまったじゃないか!(八つ当たり)というわけで私が読書語りを聞いてみたい3人のうちの1人はid:chipher さんでした。謹んで再送させていただきます。すみません。ほんとすみません。あとこの流れだと猛烈に無視しにくくなってすみません。穴があったら入りたいです。