世界観もの

しかし戯言シリーズもそうですが、この世界と違う世界を描きながら、その違いについては匂わすだけで明らかにしないという作品には、じらされまくって焦げ死ぬ思いがしますね。戯言の場合は物語設計からだんだん世界観が乖離していったので途中で諦めがつきましたが、さすがにりすかで長崎県の謎を明かされずに終わったら憤死するかもしれません。
ブギーポップ読者の人は、よくあんなに焦らされまくって、思わせぶりの嵐にめげず、切れないなあと感心します。しかし最近、ブギーポップ読者の人とゆっくり話していたら、「今やどれをもってブギーポップシリーズというのかもあやしい」状態だと聞き、一層感心しました。森博嗣ですら、最初の10冊で離脱した身としては、出すものすべてがどうやらどっかとつながってるというサーガ状態には耐えられません。ブギーポップ、途中まで手を出して止まっているんですけれども、ちょっともう少しそのままにしときたいなと思います。