ファウスト vol.6 SIDE-A、SIDE-B

ファウスト Vol.6 SIDE―A (講談社 Mook) ファウスト vol.6 SIDE―B (講談社 Mook)
長い休みは小説誌ですよね!というわけで、中旬に購入しつつも大事にとっておいたSIDE-Aを大晦日ホットカーペットに寝そべりながらみしみしと読んだわけですよ。それで前後半の前半にかき立てられて、年明けは早速本屋へゴー。SIDE-B購入。読む。読む。読む。
かき立てられた思いがどこかへ雲散霧消。urouroさんはいい加減、ファウスト作家の人たちが思わせぶり王なことを学習するべきだと思いました。なんというか、アンシャンレジームな読者としては、前編の伏線は後編で解決しろやと強くお願いしたいものです。一話一話にカタルシスを。特に錦メガネくんには反省していただきたいものです。つーかこれ続きものになるんかなあ。奈須くんは続きものになっちゃってるしなー。でも竜騎士くんはしんでんきさんの中では、きっちり前後編をつくってくれたので気持ちよかったです。学校特有の気持ち悪さがいいなあ。
しかし連作短編におけるシリーズ全体の伏線と一話ごとのカタルシス黄金比は2:8くらいじゃないかなーと思うんですけどどうでしょう? 1:4ですけどねつまり。なんていうか、一話一話は独立していて、でも通して読むと壮大な物語が!、というほうが好きだなーとか思うわけですよ。ブギーポップ読むたびに、「だから統和機構ってなんなんだぁーっ」とか苛立つのってやっぱりつらいし。それを知るためだけに連作を追っかけるのってさ。戯言も結局、そのあたりははっきりしなかったですね。終わったからまだいーけど。みんないらいらしないのかなあ。
削られた体力を回復するべき年末休みには毒が強すぎるので、編集長がらみのところは一切読んでません。えへ。ファウスト買って小説部分だけ読んで落ち着くって、なんか大人になったって感じですね。