コントと台本と

もはやミステリ作家の日記というより自炊とテレビ鑑賞日記として一流な殊能将之さんの日記5月後半分よりクリップ。

 アンジャッシュはおもしろいとは思うんだけど、台本そのもののおもしろさなんだよな。あの台本で役者が演じても、おもしろさは同じだと思う。アンジャッシュが演じる必然性がない。  要するに、アンジャッシュのふたりはキャラが弱いので(おそらくフリートークはまったくだめだろう)、こういう方向性をめざしているわけ。これは正解だと思う。言いかえれば、独自の笑いをめざしているということだから。

抜粋した部分の前段は実にアンジャッシュをうまく言い表している。アンジャッシュ、自分もあんまりぴんとこない。面白いんだけどねえ、だったので全く同感。それでですね、アンジャッシュピーポくんネタと陣内の一連の音ネタとこの間のプロペラを止めた〜収録のダンボ君をまとめてみたら面白いだろうなと思う。枠としては同じなのに発想が全然違う。こういう多様性が文化だと思いますよ。コントとかを芸人別じゃなくてコント設計別に集めたビデオとか出たら面白いだろうな。
後段にあるキャラが弱い云々はよくわからん。二人ともあまりクルッテル感がないので弱いだろうという気もするけど、人力舎のお兄さん格としてはこれくらいの弱さの方がいいんじゃないかと。良くも悪くも普通なのがアンジャッシュの特徴だろう。多コンビコントとかだとこの弱さが生きてくる。