書店員はどうよ

via Not a serious wound
http://d.hatena.ne.jp/emifuwa/20040810#p1
おおきく振りかぶって」に腐女子系POPをつけて売ってるバカ書店のはなし。呆れる。POPが下品なのはさておき、なんというか世の中にはあからさまな腐女子狙いというか、さあさあ萌えカプつくって二次創作やって下さいよ的な作品もあるわけだが、おお振りはそーゆーのでもなかろう。同人がいいとか悪いとかいう問題じゃなくて、おお振りにこういうPOPをつけるという神経は漫画を読めてないんじゃないかと思う。漫画読めてこういうPOPつけたとしたら宣伝センス欠如。どちらにしろまずいが、当該漫画を読めてないとか当該漫画の立ち位置を理解できないというのは、POPをつけた人の自意識にはない非難かもなと思う。
http://d.hatena.ne.jp/cuteplus/20040811
で、emifuwaさんのとこらからトラバをたどってcuteplasさんのダイアリでは、書店員の好みと手書きPOPの話が。なんつーか書店員の好みがそんなダイレクトに繁栄される店ってなんだ。
個人的な偏見を語るならば、そもそも職業=書店員という名乗りを上げる輩にそこはかとない不信感があるのだが、本屋はセレクトブックストアと一般小売店にはっきりわかれるべきだと思う。
職業=書店員ってのは本の雑誌投稿欄によく見られるような気がするが、それはともかくイヤ書店員に対するイヤ感の説明には地雷犬さんの以下の記述が示唆的だ。
http://diarynote.jp/d/38638/20031019.html
地雷犬さんと少し違って、自分はセレクトブックストアという表現を使いたがることからもわかるように、洋服屋くらいには多様なタイプのショップ展開はできると思っていますが。
まー本屋の分布は地域によっても異なるし、自分は結構恵まれた地域に住んでいるからこういうこといえるというあれはあるのだが、早く新刊本や雑誌が欲しいときに行く店とある特定の本が欲しいときに行く店は違う。一般小売店の形で品揃えに自意識全開の店は腹立たしい。一通り棚差しにした上で自意識コーナーつくるくらいなら許せるが。一般小売店形式にすることでコミックやら雑誌やらの売れ筋は確保しているくせに文芸でだけ自意識を開陳させるタイプが一番腹立つ。自意識開陳するならリスクをとれよといいたい。自意識にあわない本を外してからやれ。
書店員さんからの視点としてはまた別の見方もある。タイムリーにもよく見ているダイアリにて発見した、書店員さんによる「本屋発ベストセラー」についての語り。
http://d.hatena.ne.jp/haikyo/20040810#p1
なるほどなあ。相対的に書店員の立場が重くなってきているのでしょうかねえ。しかしhaikyoさんのダイアリにはいろいろ書店員さんの苦境の話も多く、数行前で書店員を罵った自分を反省してみたりもする。
一方でシビアな現実にあって「前線で泥に漬かっている歩兵*1」な書店員という職業があり、他方ピントはずれで下品なPOPつけて愛読者を激怒させるとある書店員という存在があるのをみるとなんともいえない。愚かな一個人の振る舞いを業種にまで広げて語ることなぞもちろん意味ないが、そうはいってもなんだか背景にあるのは業種の構造的問題なのかしらんとも思えてくるし。やる気にあふれているがセンスバカな現場スタッフ、というのはどうしようもない存在なんだけれども。