追憶してみて

XQOさんに触発されて追憶。世代的な問題かもしれませんが、いわゆるやおい同人誌は、サムライトルーパースラムダンクあたりを知ったのが最初です。土地柄かダウンタウンものというのもありました。ナマモノ、というやつでしょうか。雑誌はJUNEです。小JUNE、大JUNEなどと言っていましたね。薔薇族とかさぶは見なかったなあ。ライトノベルでは炎のミラージュとタクミくんシリーズ。後者は、今から思えばボーイズラブだったのかも。マンガではバナナフィッシュやB.B.B.あたりかな。
自分自身は腐女子というわけでもなく、当時懇意だった友人にひきずられるままこの界隈をうろうろしていました。上記にあげたようなものも、すべて貸し付けられていました。しかし貸されるままに喜んで読んでいたのは、ひとえに面白かったからですね。同じ原作を見てもこう見えるのかこの人たちには、という興奮は大きかったです。とくに青磁ビブロスから出ていたトルーパーアンソロジーは衝撃的でした。商業的に同人世界が取り扱われているのか、というのは目から鱗な思いをしました。面白いことにトルーパーはアニメを見ていなかったので、最初から二次創作しか知らず、そのためどのような同人表現に対してもさして忌避を感じず受け入れられました。スラムダンクとかダウンタウンとかにはちょっとひいた覚えが。これらが最初だったら、たしかになんらかのフォビアになっていた可能性はあります。
当時の先達であった友人ははたしていかなる経緯で同人っ子になったのでしょうね。今にして思えば不思議です。高河ゆんとか尾崎南とかもその友人に教えてもらいました。地方都市の、ごく普通の学校に、そういうことに通暁した学生がいたというのが面白いことです。しかも布教していてね。なんでそんなことになったのか不思議なことですが、当時としてはごく自然にそうなったのでした。いやはやおもしろい。