実話ナックルズ 04Oct.

ジャニーズ特集はいまいち。知ってる話が多かった。むしろ怪文書集を詳しくやってほしかった。「石井議員刺殺事件 獄中からの告白」は凄い手記だった。しかしせっかくこれを載せるなら石井議員周辺情報もフォローしてほしかった。最初、新井将敬とごっちゃになってしまってちょっと混乱した。暴走族関係のネタは北朝鮮ネタなどからは少し浮いているようにも思う。自分は事件ものが好きなので特にそう感じるのかもしれない。しかし宇梶剛士インタビューとか、面白いんだけれどもちょっとラインが違うような。暴走族でも抗争史とかなら興味深く読めるので、なんというか客観性とかそういう問題なのかも。上手く言えないが。マッドマックスよりは明らかにナックルズのほうが優れている。バラエティに富んだ内容と読みやすいデザインは素晴らしい。抱えているライターの得意分野がいろいろなのがいいのだろう。ライターといえば、本橋信宏の文章はどうも生理的に苦手なようだ。構成がしっかりしていないというか、文章の前半の振りを後半であんまり受けないというか、読み終わって「で?」という気持ちになる。今回も53年前の一家皆殺し事件という扇情的な題材なのに事件の謎とか情報とかは結局あまり明らかにされないままに終わってしまったように思う。個人的な相性の問題なのかもしれないが、どうもあわない書き手だ。