オックスフォード運河の殺人

THE WENCH IS DEAD:コリン・デクスター:ハヤカワ・ミステリ:オックスフォード運河の殺人 (ハヤカワ ポケット ミステリ)
モース警部の「時の娘」。毎度毎度のことながら、秒速でもてるモースすげー。入院して4日後には、ろくにしゃべったこともない隣のベッドのおっちゃんの娘に頼みごとをひとつしただけで、「浅い眠りの中でひと晩中彼のことを意識していた」とか言われてるし。なぜそんなにもてるんだろう。モースのモテぶりについてとりたてていうことは、水戸黄門がなぜ常に役人の不正に出会うのかというのと同じくらい不毛なことなのだが、それにしても本書でのモテは唐突でおどろく。
内容はいつも通り素晴らしい。モース警部ならなんでも素晴らしいのだからしょうがない。でもゴールド・ダガー受賞作らしいが、なぜ特にこれが受賞作なのかはわからんなあ。原題のwenchは「(戯言)若い女, 少女; 女中」のことらしい。