まだホーガンを読んでいる日記

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))」読了。すげー。ホーガンすげー。これは面白いわ。なんで読まず嫌いだったんだろう。やっぱり「ハードSF」の代表といわれると身構えてしまうんだねえ。生物進化・系統発生的ハードSFだから、わりとするっと入ったというのはあるかも。しかしこのページを捲る指止まらずという読後感は、そういうトピックに依存するものではないなあ。アイディアもプロットもキャラクタも面白い。
しかし、「巨人たちの星」中の悪の公国はどうみてもナチスっぽい。敬礼とか制服とか。ヤマトとかガンダムとか銀英伝とかヒット作の悪いヤツはみんなナチスぽいと思ってたけど、海外物でもその辺はおなじなのか。スターウォーズだって似たようなもんだし。民主的な絶対悪って読んでみたいかも。
とにかくすごく面白いので万人にお薦めしたい一作であります。あと今、四部作の第三部まで読了したんだけど、しりあがりにどれも面白くなってるから安心して読もう! なんかさあ、金字塔的一作目があると、そのあとに続くのはへぼいのかと思ってしまわないですか?これに関してはそんなことないから安心だ。まあurouroさんはキャラクタ小説読みだから、判定甘い可能性あるけどね。