嗤っていいとも年忘れ特大号

の、ものまね紅白歌合戦の話題をリアルタイムで書くというその行為自体がurouroさんのだめさをアピールするわけですが。
ものまね=デスノートリューク
というのに意表をつかれた。だってそれ、顔面にリューク描きゃいんじゃね?それってものまねじゃないというか、ものまねの定義回頭させてね?まじ、新しくね?
というわけで、漫画/アニメのキャラの物まね→顔面白くつぶして描く、というのがいけてると思います。忘年会新年会のネタにぜひ。

 検索ワーズ

連日、「胃が重い」で検索してくる人がいるがなんなんだ。忘年会だからか。えっと胃が重い人は、大根おろしを温めたものとか飲むといいと思います。あと、手のひらの真ん中がツボなので、そこをボールペンのお尻とかでぐりぐりすると、とっさに楽になるかも。

なんていうのは、いかにもなでっちあげ「おばあちゃんの知恵」なので、決して信用してはいけません。もっとも、うろ覚え知識を総動員して今、適当に編み出したので、嘘でないとも言い切れないよ。さあ、君が選ぶのはどっち!?

 まだホーガンを読んでいる日記

巨人たちの星 (創元SF文庫 (663-3))」読了。すげー。ホーガンすげー。これは面白いわ。なんで読まず嫌いだったんだろう。やっぱり「ハードSF」の代表といわれると身構えてしまうんだねえ。生物進化・系統発生的ハードSFだから、わりとするっと入ったというのはあるかも。しかしこのページを捲る指止まらずという読後感は、そういうトピックに依存するものではないなあ。アイディアもプロットもキャラクタも面白い。
しかし、「巨人たちの星」中の悪の公国はどうみてもナチスっぽい。敬礼とか制服とか。ヤマトとかガンダムとか銀英伝とかヒット作の悪いヤツはみんなナチスぽいと思ってたけど、海外物でもその辺はおなじなのか。スターウォーズだって似たようなもんだし。民主的な絶対悪って読んでみたいかも。
とにかくすごく面白いので万人にお薦めしたい一作であります。あと今、四部作の第三部まで読了したんだけど、しりあがりにどれも面白くなってるから安心して読もう! なんかさあ、金字塔的一作目があると、そのあとに続くのはへぼいのかと思ってしまわないですか?これに関してはそんなことないから安心だ。まあurouroさんはキャラクタ小説読みだから、判定甘い可能性あるけどね。

 センス・オブ・ワンダー

派生話題。「巨人たちの星」の奥付確認したら38刷だった。それだけのことはある。あと訳者解説で、「ホーガンは1941年生まれという若い作家」とあるのが時代を感じさせる。定年だよもう。ちなみに「星を継ぐもの」所収の鏡明解説は、これもまたすばらしいので、そこだけでも読むといいと思う。
それにしても「センス・オブ・ワンダー(ぷ」とかつい言ってしまう今の世代は不幸だとつくづく思った。大きな物語が崩壊し、よるべなく自我を築く現代なのかもしれないけど、「センス・オブ・ワンダー」はもっとまっすぐ受け止められてしかるべきだ。いたずらに「(ぷ」とか嗤うのは不幸なだけだと思う。インターネットの特性を利用した陰口文化は、とかく物事を斜に見ることを促しがちだけれども、あえて斜に構えるのではなく、まっこうから感動したりわくわくしたりする気持ちは生きていく上で不可欠だし、失えば不幸だ。
それは倫理も道徳も同じことかも。インターネットの自由な言論空間は、あらゆる視点からのオプションを用意し、自分のスタンスを相対的に確認したり、検証したりすることには役立つのであって、すべてのものを揶揄して回ってひきずりおろしておしまい、というわけではないだろう。すべてを斜に構えて終わらせるのは、それこそまさに中二病
もっとも、みんながみんな自分の見識を開陳しているわけではない。インターネットにはできることもあればできないこともある。ただそれだけであってそれ以上でも以下でもない。確たる自分があって表現型として揶揄を繰り出す人につられて、胸に期するものもないつくりのかんたんな人が、陰口空間としてのみここを盛り上げるというのは、なんともいえないIT革命ですなあ。

 説明に困る

ジャーゴンに対する素朴な質問って困る。「本格」とか「ハード」とか。ちょっとでもその気のある人に対してならば、切々と語りつつ説明できるが、別にミステリ好きやSF好きでない人にふと聞かれると非常に困る。
昔、とあるFM番組のロックレジェント解説コーナーで、「プログレすなわち一曲が長い」、「ハードロックとは成功すると城を買う人たち」と位置づけていて大変面白かった。定義として正確でないことくらい余裕で想像つくが、こうコメントされると“空気”がよくわかっていいんだよね。「本格」とか「ハード」にもそういうのないかなあ。「本格」は「名探偵がさてという」くらいか。
そういえば「新本格とは装丁が辰巳四郎」といっていた時期もあったなあ…。